EDIT
>>LOCATION
古い町並みが多く残る東京イーストサイド。近年ではその古い建物のポテンシャルを活かし、感度の高い空間へとリノベーションされた店舗やオフィスも多く見るようになってきた。今回紹介する物件は、古くから問屋街として栄えた馬喰町・東日本橋エリアにある建物。周囲の中ではまだまだ新しめの建物だが、数年前に今の時代に合わせて心機一転新しい空間へ生まれ変わった。
>>SPACE
2016年に複数フロアまとめてリノベーションを行ない、リニューアルされたこの建物。ベーシックなオフィス仕様が人気というこのエリアの中で、あえてデザイン性を追求した面白い空間に生まれ変わった。一見プランニングしにくそうな三角の形をしたフロアーだが、その中にメインルーム、大小の打ち合わせスペース、水回りと、必要な空間はキッチリと整えられている。天井は高いところで3.2Mほどあり、なかなか開放的。また、スケルトン仕上げで露となった独特の梁の組み方は、その空間に面白いエッセンスを与えているように感じる。東南西すべてに多くの開口部を持つため、どの部屋も日当りは文句ない。特に一番明るいメインルームは、窓辺に植物なんて置いてしまったら、逆にスクスク育ちすぎてしまって困りそうなくらいだ。日中は日の光で気持ちよく働き、夜は照明演出で空間を楽しむと良いだろう。この天高やライティングレールを活かし、無数のペンダントライトを垂らしてみるのも良いのかもしれない。
>>WORKSTYLE
今後、まだまだ盛り上がっていく事が予想されるこのエリア。西側の華やかさとは一味違い、古の文化を感じさせつつ、改めて発展している過程を楽しむ。というのも、このエリアでの魅力的な過ごし方ではないだろうか。2020年に向けて東京全体の体温がより上がってきている今だからこそ、今後を期待して敢えてイーストサイドに飛び込んでみるのも面白いかもしれない。
EDITOR’S EYE
建物が建つ道の直線上には、東京スカイツリーそびえ建つ。方向的に室内から望めないのは残念だが、駅を下り、この道へ角を曲がった瞬間に現れるその姿は圧巻だ。そんなロケーションがもれなくついてくるのも嬉しい限りの物件だ。