神泉オフィス|共用部が充実した新築オフィス
EDIT
>>LOCATION
246や首都高と旧山手通りが交わる神泉町交差点と聞いて、パッとそこが浮かぶ人も多いだろう。どの駅からも少々距離感は感じるものの、神泉駅や渋谷駅方面へ進むと飲食店が立ち並び、少し歩いて代官山方面に行くと小洒落たショップなども現れ、意外とこのエリアを好きな人も少なくないはず。今回ご紹介する物件は、そんな神泉町交差点から池尻方面へ少し進んだところ、ロードサイドという都会らしい雰囲気の場所に立つ新築の建物を見つけた。
>>SPACE
2022年12月に完成したばかりの地上18F建ての建物。エントランスやEVホールなどの共用部はホテルライクな雰囲気できれいに整えられ、新築らしい印象に思わずテンションが上がる人も多いだろう。今回ご紹介させていただくのは、そんな建物の低層フロア2F〜5F、広さにバリエーションを持たせた複数区画となる。どの空間もシンプル&スマートな印象で、今のところ狙った色気は感じられないが、その分入居者によるアレンジのイメージが広がる空間だ。そんな室内とは対照的に、ラウンジやミーティングルームのある共用部は、細部までにこだわった居心地の良い雰囲気。簡単な打ち合わせを行ったり、入居者同士でコミュニケーションをとったり、と交流ができる場として設けられているとのこと。そんなこともあり、借りる空間のみに囚われず、進んで他の入居者との関係性を築くことによって、オフィスという場がより広い使い方ができそうな物件だと感じた。
>>WORKSTYLE
場所は神泉のちょっと先。オフィスを構える拠点としては、少々判断のしにくさがあるものの、物件全体でみた時に良い感じの伸び代を感じるのは自分だけだろうか。ニュートラルに仕上げられた空間も、もちろん自分たちの好みにアレンジ可能。そして、建物内部に備わったコミュニケーションを内発するような共用ラウンジが、他とは違うパフォーマンスを発揮するような気がしてならない。仕様自体は他の物件でも同様のスペースは見かけるが、この物件では、あえて駅前などの中心部から躱したこの立地と新築物件を選ぶ入居者にとっては、周辺の立地から切り離された、ちょっとした一体感、連帯感が生じやすいと想像できる。そういった意味では、単純な機能的な+スペースというだけではなく、リアルなコミュニケーションが誘発され、密度の濃いつながりが生まれやすいポテンシャルも感じ取れるのではないだろうか。
駅前の利便性と機能性を優先とした同様の物件とは違い、入居者同士が近い距離感で、この物件ならではの面白いつながりが生まれそうな期待は大。一見すると、入居するまでのハードルは少々高めにも感じるが、将来退去するときには、きっと繋がりや仲間も増えて、この場所を選んで良かったと思えるような物件になるだろうと思った。
EDITOR’S EYE
オフィスフロアのみのご紹介となってはいるが、この建物は「住」「職」「医」「商」が揃う複合型施設となる。まだ竣工から日が浅いため入居テナントは少ないが、これからテナントが揃っていくと、どんどん充実した建物になるので、今から楽しみだ。