北品川オフィス | リノベ済みセットアップ空間
EDIT
>>LOCATION
場所は北品川。都内屈指のターミナルステーションの一つでもある品川駅から、歩いて10分ほどとアクセスも悪くなく、海側に歩けば天王洲のコンバージョンされた倉庫街など、魅力的なエリアにも近しい立地。この建物は、そんな北品川エリアの旧東海道沿いに続く小さな商店街沿いにある。正直オフィスとしてのイメージはほとんどない、むしろ下町感の溢れる立地だが、ある意味それが面白いギャップとして思えるような、今時な空間がある。
>>SPACE
以前は病院だったというこの建物。それを2020年のコンバージョンによって、1棟オフィスビルへとガラッと姿を変えた。ファザードの無機質な素材や古い冊子がなかなかクールな感じで、見上げた時の空とのコントラストも良い。そんな見上げた先、とも言うべきだろうか。中層階にあるのがこの空間だ。
天井はスケルトン仕様に、床はフローリングという、今や王道とも言えるこのリノベ空間。3方向に多くの窓があり、周辺には高い建物もないので、窓先の眺望も抜群。日中は常に光が射し込んでいて、暖かみのある居心地のいい空間というのが第一印象だ。消防法の絡みで、240㎡ほどある占有スペースは3部屋へと分かれているのが少々惜しいところでもある。これがワンルームであれば、よりこの抜け感を活かせたとも思うが、それでも一部屋一部屋のサイズ感が広めなので、レイアウトのイメージもしやすいだろう。このまま家具を並べるだけで、すぐにgoodオフィスが完成してしまうような、手軽なベース空間となっていた。
>>WORKSTYLE
この建物は共有部も充実していて、ゆったりとした1FのラウンジやB1の貸し会議室、屋上には広々としたルーフデッキまでもついている。ベースとなるオフィススペースはきっちりと構えつつも、ミーティングや気分をスイッチさせたい時など、積極的にこの共有部を活用していくといいと思う。その日の気分で自由気ままに働く場所を変えてみることで、自然と入居者同士の顔見知りが増えていき、そこから得られる新しい刺激や、コラボレーションなども発生していくかもしれない。そんないい循環が生まれていくと、入居者にとっても、よりここで働く楽しさ、旨味へも繋がっていくはずだ。
ここまで仕上がっている空間と、抜群の眺望付き。品川駅から少し離れるだけで、そんな魅力的すぎる建物に出会うことができる。まだこの施設は誕生したばかりで未知数なところは多いが、ここで働く人々、なんなら街へ対しても、なにかしらの触発を与える、クリエイティブなgoodofficeへと成長していく事がとても楽しみだ。
EDITOR’S EYE
大きくセットバックしている空きスペースには、現在6Mほどある巨大な植栽ポット群が設置されている。かなり異質で面白みがあり、いいアイコン的な存在となっている、話題性をもった建物でもある。