恵比寿オフィス | 最上階リノベーション済みセットアップ空間
EDIT
>>LOCATION
最寄りは恵比寿駅。東口から恵比寿郵便局へ向かって数分ほど進むと、そのまま道が枝分かれするように、右手に緩やかな坂道が現れる。ガーデンプレイスまで続くこの坂は、通称「恵比寿ビール坂」。まるで飲み屋街のような良い名前だが、実際には気持ちのいい緑が茂るスポットや、小洒落たカフェやレストランが並ぶような、落ち着いた雰囲気のいい通りだ。そんな通りのちょうど中腹ぐらいに、個性的で重厚な面立ちをしたこの建物を見つけた。
>>SPACE
ご紹介は最上階にある5F部分。その室内には、なんとも風変わりな空間が現れた。
2022年に改装されたこの空間。まるでサファイヤのような青いガラスの個室や、緑天井の独特なスペース。入り口はサイバー感あるLED照明で演出され、茶室のような和室もこっそり隠されていたりと、とにかくどこもキャラ強め。そんな個性のぶつかり合いのような個々のスペースが、元々独特な形状の間取りをしたこの空間とうまくマッチングしていて、全体的になんとも言えない面白いまとまり方をしている。正直、内装の雰囲気はだいぶ好みが分かれるだろう。ただお伝えしたいのは、なによりこの区画の素地が良すぎること。最上階で、3方向に多くの窓と大きなバルコニーが付いており、周辺から頭一つ飛び出た高さなので、日当たりは文句なし。特に正面の大きなバルコニーからの抜け感は良好で、これははっきり言って気持ちよすぎる区画だ。
>>WORKSTYLE
実はこの空間のテーマは、サウナ用語で有名となった「ととのう」だそうだ。ただ単一の空間で働くのはなく、さまざまなシチュエーションを交えた空間を投じ、循環させる事で、サウナのように「暑い→冷たい→ひと息→ととのう」というクリエイティブサイクルを作り出そうという面白い計画。(ちなみに、実際にサウナスペースを作ろうとした計画もあったようだが、こちらはうまく整わなかったようだ。。)そんな空間なので、例えば固定の席はあえて決めずに、全てオープンスペースとする。そこでは、日々好きなスペースを移動しながら働き、疲れた時にはバルコニーで一息ついて、整いました!と言わんばかりに、また好きな仕事に専念する。そんな日々のサイクルを楽しみながら、クリエイティブ脳をうまくスイッチさせて働けると、この空間でのパフォーマンスもグイグイ向上するだろう。さあ、この空間で整えていきましょう!
EDITOR’S EYE
実は撮影時はまだ未完成の状態。最終的には家具類も一式セットアップされ、NUROも引き込まれているとのこと。賃料坪単価は強気な印象だが、セットアップ仕様で家具費用なども抑えられ、さらに初期費用も抑えめなことを考慮すると、うまくバランスは取れる設定ではないだろうか。とにかく内装の癖は強めだが、空間の気持ちよさは秀でていた。