東オフィス | 最上階ガラスブロック壁が印象的なデザイン空間
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LOCATION
渋谷駅からは徒歩6分ほど。六本木通りを進み、渋谷二丁目の交差点から代官山方面へ八幡通りを下っていく。金王八幡宮をはじめ、昔ながらの商店や飲食店も点在し、年代も用途も異なる建物が混ざり合うこの通り。車の往来は多いものの、人通りはそれほど多くなく、時間帯によって近隣のオフィスワーカーや学生で少し賑わう程度だろうか。そんな八幡通りの中腹、金王神社前の交差点から左手に路地を入る。するとすぐに、立体的なコンクリートフレームと、柔らかく膨らむガラスブロックの塊のような、面白い表情をした建物が現れた。
SPACE
この空間があるのは最上階3F部分。外観からもある程度は期待していたものの、まず目に飛び込んできたのはキラキラと煌めくガラスブロックの壁。その明るく優しい表情に、思わず惹き込まれてしまった。
膨らんだりすぼんだりと、自由に、柔らかな曲線を描いたようなガラスブロックの壁。光はやさしく通しつつ、外の景色や視線はぼんやりとぼかしている。その柔らかな表情には、なんとも言えない色気が漂っていた。そして、この空間の可笑しなところは、これほどデザイン性の強い自由なガラス面を備えながら、室内はいたって真面目な表情をしているところ。タイルカーペットに、蛍光灯の備えられた天井。いわゆる“ザ・オフィス”な仕様だ。これ、一緒でいいの?と思うほど性格も温度感も大きく異なるのに、不思議と喧嘩はしていない。むしろ、そのギャップが互いの個性を引き立て、ひとつの空間としてまとまっているのが面白い。真面目さと、自由さ。そんな相反する2つの表情が、ここでは不思議なくらい心地よく混ざり合っていた。
HOW TO USE
手を加える余地は十分にあるこの空間。ただ、全部をひとつのテイストに揃えるより、今ある二面性をあえて際立たせる方が、ここでは面白いと思う。
例えば、空間を中央でスパッと線引きし、ガラスブロックに沿った窓面側は床や天井を抜いて、スケルトン仕様のラフな表情に。木製の家具やラグ、植物などを添えながら、柔らかな光とガラスブロックの色気を最大限に引き出したスペースにしてみる。一方で、奥側は今のオフィス仕様をあえて残し、きっちりと働くための場所として使う。壁で完全に分けるのではなく、ひと続きの空間なのに、ある境界を一歩越えると仕様もテイストも色味も空気感がガラッと変わる。集中するときは奥へ、気分を変えたいときは光の近くへ。真面目に働く場所と、思いきり肩の力を抜く場所。規律と自由さ。そんな異なる温度感が隣り合っているくらいが、この空間には似合っている気がする。せっかくなら、その違いを均してしまうのではなく、この場所らしい個性として残してみたい。ひとつの空間に、ふたつの温度。その間を行き来しながら働くこと自体が、ここではひとつの楽しみとして面白く感じていただけるのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
建物のデザインや空間そのものの面白さに加え、約200㎡というまとまったサイズ感、坪単価22,000円(税別)という比較的抑えめな賃料設定など、魅力の詰まったこの物件。なぜかこれまで良いご縁に恵まれず、1年以上空室が続いているようだが、逆に言えば今はひとつのチャンスでもある。せっかくなら、ここで改めてこの空間の面白さをしっかり伝えて、次の良い出会いにつなげられたらと思う。