神宮前オフィス・店舗 | 明治通り沿い路面店舗区画居抜き
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>>LOCATION
明治神宮前駅からは7分ほど。駅を背にして明治通り沿いを進んでいき、原宿警察署前の交差点を抜けて、道がカーブしながら千駄ヶ谷方向へ上ろうとするあたり。カルチャー性の強い神宮前2丁目エリアと、アパレルやデザイン系に人気の千駄ヶ谷エリアという、2つの要素が混じる汽水域のような場所とも言えるだろう。そんなエリアでも有名なビンテージマンションやトルコ大使館など、味わいのある少しの古めかしさを醸し出す建物が並ぶ中に、歩道沿いに大きな顔を出しているこの空間を見つけた。
>>SPACE
募集は1Fと2Fのメゾネット空間。先にこの物件の面白さをお伝えすると、2つの道路に面する、2つの顔を持つということ。それもまったくキャラが異なるのがかなり稀有。
作りが少し複雑なので説明すると、表記上の2Fが明治通りに顔を出すこの路面空間。元コンビニという経歴ももつため商業的な顔立ちをした店舗区画という感じ。今はガラス面がシートで覆われているが、本来はクリアガラスでそのまま道路と繋がり、光の射し込み方や、街路樹の緑が映り込んで、気持ちがいい空間だろう。前回はレンタルスペースなどで使われていたようだ。
続いて、その下にある1F。こちらは明治通りから1段下がった、建物脇の路地沿いに向いた空間。重厚で主張強めな扉を開け放てば、奥には音楽スタジオのように防音室で組まれた空間が展開している。明るめの店舗という印象の2Fに比べると、1Fは裏路地感が強い、少しクリエイティブ思考が強いニッチな雰囲気という感じだろうか。
そんな見た目やキャラの異なる2つの空間。実は室内階段で繋がっていて、階段を介して異なる世界に行ったり来たりという、妙な面白さがこの空間にはあった。
>>HOW TO USE
店舗と音楽スタジオを兼ね備えたこの物件。このまま1Fで音楽制作などをしながら、2Fでは店舗やギャラリー運営。そんな奇跡的なマッチをするような方が現れればベストだが、針に糸を通すような感じなので、色々と想像を膨らませてみた。一つの手として、この1Fのスタジオをリセットする前提で考えてみると、大きく利用の可能性が広がると思う。アパレルブランドをいくつか展開している会社であれば、明治通りにはこのブランド、少しカルチャー寄りな裏路地にはこっちのライン。そんな感じで2つの組み合わせもできるし、1Fはこの神宮前2丁目にありそうな、オールドバイクなどを扱う店舗でカルチャー寄りに。2Fはガラッと雰囲気を変えて、ギャラリーやショールームなど、まったく異なる組み合わせもこの物件だから面白い。個人的には、1Fの路地沿いはオフィスへアレンジしてひっそりと働くのも好みだ。
この物件を使いこなすなら、空間のキャラだけではなく、面する通りの空気感に合わせて、こんな事業ができるかも?、こんな使い方が似合うだろう。と、そんな逆説的に活かし方を考え、どちらも本気で楽しみつくして頂きたい。
EDITOR’S EYE
一粒で二度楽しめるような物件。一続きの同じ空間でありながら、まったく異なるコンテンツを組み込めるのが面白く、その組み合わせは結構無限に考えられそうだ。