千駄ヶ谷オフィス｜共用部充実の100坪空間

>>LOCATION
原宿駅を背に千駄ヶ谷小学校前の交差点近くまで来ると、駅周辺のフレッシュな賑わいが薄れ、ゆったりとした落ち着きを感じるエリアになってくる。周辺にはアパレル企業やデザイン関係の事務所も多く、道ゆく人々も渋谷や原宿、表参道とは少々毛色の違う、通なオシャレさを纏っているように思える。そんな交差点からのすぐの位置、1Fに雰囲気の良いインテリアショップが入居し、その印象をグッと良く見せているこの建物を見つけた。

>>SPACE
規則正しく配列された窓が印象的な建物。2020年9月に建物丸ごとリノベーションされ、その大部分をサービスオフィスとして生まれ変わった。小ぶりな区画を想像しやすいサービスオフィスではあるが、今回募集は約100坪という面積を確保したフロア一括での募集。この手のサービスオフィスでは室内もリニューアルされていることが多いが、室内は以前の状態のままということで少々味気ない印象は否めない。しかし、引渡しの際には貸主側で豊富なラインナップの中から床材の変更をしてくれたりと、現状からの変更を前提とした利用も歓迎という状態だ。建物の向かい側は千駄ヶ谷小学校と校庭ということもあって、遮るものはなく、目の前は開けているし、等間隔に配置された窓から柔らかい陽当たりも確保されていて、なんだかホッと落ち着く印象。水まわりも一カ所にまとめられているため、フロアはレイアウトの制約を受けづらく、使い勝手の良さも感じられた。
さらに8Fには入居者が自由に利用できるラウンジもあり、フォンブースやミーティングルーム、そして屋上のスカイテラスなども利用し放題。そんな専有部以外の充実したスペースもあり、面積以上の満足度を感じられる物件と感じた。

>>HOW TO USE
エントランスから小洒落た雰囲気を纏い、建物内サービスも充実したこの物件。そんな建物内の空間を利用するならば、やはり、他のフロア同様にスタンダードな印象の現状の内装はガラッと変えて利用してみたい。床材については貸主側での変更プランを利用すれば、100坪クラスの空間の印象は大きく変化するだろう。いっそ8Fのラウンジをお手本に、フリーのデスクやソファなどを設け、専有部もラウンジの様に作り込んでみる。専有部、ラウンジ、スカイテラス、スタッフがどこで働いているのかわからなくなるほど、自由気ままに働ける環境を作ってみるのも面白いだろう。
そもそもが、専有部以外の＋αのスペースがあることで、スタッフは自由に生き生きと働いてくれるかも。縛られるのが好きではない自由な精神を持ったスタッフを抱える企業にこそ、ここで働いてみて頂きたい。

撮影した日は生憎の天気ではあったが、晴れていればスカイテラスは非常に気持ちの良い場所。視線を遮るような高さの建物も少ないため、ほぼ360°広い空が感じられる場所はなかなか稀少だと思った。