千駄ヶ谷オフィス|眺望良好ルーフバルコニー付物件
EDIT
>>LOCATION
千駄ヶ谷駅から正面に伸びる通りを真っ直ぐに進む。工事真っ只中の東京体育館も、葉が落ちて寂しげな街路樹も夏に向けて絶賛準備中という段階だろう。気持ちの良い季節を待ちわびながら、歩を進めること3分程、1FにSolso Farmが手掛けた植栽溢れるテラス席がある人気のカフェが店舗を構えるこの建物を見つけた。
>>SPACE
通りに面する4F区画は、目の前に東京体育館と抜けた空を望むことができる気持ちの良いポジション。東側から南側へ向けて開口部が多いこともあって、午前中は手前の区画、午後には奥の区画へと光が差し込み、1日を通して明るさを感じられる空間になっていた。そんな明るい室内は、鏡張りの収納によって、一面の開口部とスペースがさらに倍になったように感じられるようなトリック風の空間。好みは分かれるかもしれないが、ダークトーンのフローリングとこの区画のテーマカラーのようなブルーの扉とブラインド、空間の中央を陣取るタイル張りのキッチンの存在感など、それぞれの主張は比較的強め。そして、この物件最大の特徴でもあるバルコニーは、目の前にオリンピック会場があり、その興奮に手が届いてしまいそうな位置に広めに確保されていた。
見方によっては少々ガチャついた印象は感じられるかもしれないが、よくよく見ると、個性が散りばめられ、それらの要素が何だか楽しげにさえ思えてくるような空間だった。
>>HOW TO USE
陽当たりもよく、抜けた空を眺められるというだけでも、十分に悪くない物件だろう。そこに詰め込まれた多様な要素。この空間を利用するなら、きっとそんな要素を遊び倒さないのは勿体無い。
通常であれば、こんな空間のど真ん中に?とさえ思ってしまうようなキッチンも、バーカウンター風の雰囲気に仕上げて、敢えて主役級の存在感を出してみても良いだろう。広々としたバルコニーも日々のリフレッシュスペースとしてはもちろん、夏の神宮外苑の花火大会も眺められる特等席にもなりそうなので、1Fのカフェに倣って、植栽豊かにバルコニーを作り込んでみても良さそうだ。
この空間においては、一見ガチャガチャに見える要素を楽しむことができるかどうかで、さらなるパフォーマンスを発揮できるだろう。それならきっと何よりも、まずは楽しんだモン勝ちだ。
EDITOR’S EYE
1年間延期になってしまった東京オリンピックではあるが、開催されるとなれば、その期間、このエリアは大いに盛り上がる事だろう。そんな盛り上がりの中心地のような場所を見下ろす優越感を感じて働くというのも悪くないと思う。