渋谷SOHO|ルーフバルコニー 眺望良好空間
EDIT
>>LOCATION
場所は渋谷区南平台町。渋谷駅からはそれほど離れていないにも関わらず、道玄坂を登り切って標高差のある高台の立地には、駅前の賑やかさとは打って変わって、閑静な街並みが広がっている。オフィスビルの多い東側エリアに対して、旧山手通りに近い西側エリアは、大きな敷地の邸宅や大使館なども多く、高級住宅街と称されるエリアだ。そんな格式高い雰囲気が漂う場所に人気の高いヴィンテージマンションが立っていた。
>>SPACE
今回の募集は、12F建の最上階区画の1室。しっかりと管理されたエントランスから共用部を抜け室内へ入ると、4LDKの住居仕様のほとんどの部屋が南側に向いた明るい空間が待っていた。撮影時は原状回復中(現在は工事完了)ということで、まだヨレている箇所はあるが、それでも区画を包み込むようにあるL字のルーフバルコニーを通して、燦々と太陽が差し込む健やかさがあった。
この物件最大の特徴は、60㎡ものルーフバルコニーから両手に収まりきらないほどの空が広がる圧倒的な開放感と、川崎や横浜ランドマークタワーさえも見えるほどの絶景が広がっていること。眼下に広がる南東側は低層な建物しか建てられないエリアになっているため、この先も絶景は遮られることがないと考えると、それだけでもこの空間を手に入れなくてはいけないという衝動に駆り立てられる、それほどの眺望だった。
>>HOW TO USE
いつも空と隣り合わせで働くといっても良いくらいのこの空間。この澄み切った空を毎日眺めながら働くだけでも悩みなんて吹き飛んでしまうかもしれない。
現状、レトロな住居仕様のため、それなりの改修は不可欠だろう。北側にある部屋は倉庫などの収納用にしてしまい、南に面した気持ちの良い部屋をメインのワークスペースにする。余りある備え付けの収納は撤去を視野に入れつつも、敢えて表面の質感の変更を行い、活用してみるのもいいだろう。
この空間の改修後のイメージができれば、そこで働くことを想像しても、恐らく楽しいことしか浮かんでこないだろう。そんなポジティブで明るい環境の会社であれば、自然と働き方や仕事への向き合い方も変わってくるかも。なかなか手に入れるのが容易ではないこの眺望のように、たくさんの得難い仲間と空に囲まれて働くのも悪くなさそうだ。
EDITOR’S EYE
実はこの物件、外壁の塗装のやり変えの計画がある。現在は計画が延期されているそうだが、実施が決定した場合には、比較的長期に渡って建物全体が足場や養生に囲まれてしまう可能性もある。一時的とはいえ、この絶景が見えなくなる可能性もあることは知っておいて頂きたい。