恵比寿オフィス・店舗|広いバルコニー付きのSOHO空間
EDIT
>>LOCATION
恵比寿駅からスカイウォークを文字通り飛ぶように進み、ガーデンプレイスを横目に日仏会館方面へ。緑が多く、気持ち良い並木道をのんびり歩きながら、住宅街を緩やかに白金方面へと下る道の途中、ちょっとした脇道の路地裏にこの建物はある。決してわかりやすい立地ではないが、少しヨレた外観からは、不思議な色気が放たれていた。
>>SPACE
5F建の建物の3F〜5F一括という少々変則的な募集のこの物件。1F部分はほぼ駐車・倉庫スペースでエントランス周りは雑然としているが、脇にある扉の先から専有利用が可能となる。室内は元オーナー住居であった空間のため、使用されなくなった現状では、所々リフォームや解体の跡がありカオスな印象だ。
全フロアいずれも現状での利用はほぼ不可能な傷み具合。幸いにも、空間を区切る躯体壁はそう多くなく、一度スケルトンに近い状態に戻すことを考えれば、レイアウトとしての使い勝手も比較的悪くなさそうだ。これだけだと、ただ面白くなりそうな空間という印象でしかないが、それを一気に引き上げるのが、4Fに面した圧倒的なバルコニー。白金・目黒方面を、遮るものがなく一望できるその眺望は、この高台のこの建物にしかない最たる魅力だ。
>>HOW TO USE
正直、わかりやすい立地でもなく、募集は変則的。空間全体へのテコ入れも避けられない。初期の費用負担の大きさを考えると一歩踏み出すことにためらいもあるかもしれないが、バルコニーからの眺望や空間から漂う色気を信じ、覚悟を決めてとことん突き進んでみて欲しい。賃料は抑えられており原状回復も原則不要の為、光のよく差し込む空間をスケルトンへと解体し、コンクリート素地を活かして無垢の木材やグリーンなどで丁寧に整えてみる。もちろん手間も時間もかかるが、決して容易い道ではないからこそ、完成した空間への愛着は他のオフィスとは比較できないはずだ。
険しい道を進んだものにしか味わえない特別な空間とバルコニーは、この場所でひっそりと次の主を待っている。
EDITOR’S EYE
現状ではまだ残置物も多く残るが、それでもこの空間の可能性には心が躍った。利用用途も相談可能で、隠れ家的な使い方もよく似合う。晴天の日のバルコニーは、言葉では表現できない程の抜群の気持ち良さがあった。