麻布十番オフィス・店舗 | 天高約3mスケルトン空間
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LOCATION
麻布十番駅から徒歩2分ほど。麻布十番商店街をはじめ、昔ながらの老舗や人気店の賑わいが今も色濃く残るこの街は、下町の気安さと、麻布らしい上品でおしゃれな空気とが絶妙に混ざり合う、独特の温度感を持っている。表通りの喧騒から一本脇に逸れ、パティオ十番から大通りへ向かって伸びる道沿いに、煉瓦タイルの年季の入ったこの建物が、行き交う人たちを出迎えるように建っていた。
SPACE
この空間でキラリと光る格好良さを感じるのは窓際付近。白く塗られた壁と、モルタルで簡易的に仕上げられた床。奥まで一直線に視界が抜け、約200m2というこの空間全体の広さが体感として伝わってくる。連なる窓から差し込む光が、その白さをさらに際立たせ、静けさまでもが視界の一部になっている。だが、空間の入口付近は笑ってしまうほどまるで違う世界。同じスケルトンという状態ではあるが、空間のちょうど半分のあたりで、くっきりとその表情は切り替わる。剥き出しの躯体や配管に、控えめに差し込む窓の光がその輪郭を浮かび上がらせる。現状のままでは、インダストリアルという表現は少しお世辞が入った言い方で、荒廃的な空間、怪しさを纏う男らしい雰囲気といった感じだろうか。この空間は、そんな異なる2つの表情が、明確に、それでいて当たり前のように共存している。もちろん、床や壁に境界線を引くものは何もないが、確かにこの空間には2つの世界がある。そんな面白い魅力を備えた空間だった。
HOW TO USE
色を塗り分けたような、この物件の2つの顔。だったら使い方も、無理にならそうとせず、この切り替わりをそのまま活かしてみるのも面白いと思った。白く整えられた奥のゾーンは、明るく健やかに楽しみながら。一方、手前のゾーンは整えすぎず、躯体や配管のインダストリアルな質感は生かしてスマートにカッコよく、少々酔いしれながら。ここは、空間の中に壁をつくらず突き詰めた2つの世界が共存するオフィス。イメージするとワクワクしてこないだろうか?
思えば、この街自体も2つの顔を持っている。下町の気安さと、麻布らしい上品でおしゃれな空気。異なる2つの温度が、当たり前のように同居している。だとすれば、この空間が奥と手前で顔を変えるのも割と正解な気がする。きっと大事なのはそこにリアルを感じること。イメージを膨らませて、完成形をとことん研ぎ澄ませ、家具や照明といった世界観だけではなく、そこでの働き方まで徹底しリアルを追求できたら面白い。そんなオフィスを作り上げられたら、自ずとパフォーマンスも上がるだろうと思ってしまうのは自分だけではないはずだ。
EDITOR’S EYE
オフィス利用であれば、このエリアの坪単価としてはやや強気。その立地含めて店舗向き?とも思える物件だが、あえてオフィスとするメリットは通勤の便だけではない。クライアントを迎える場面でも、採用の場面でも、この立地の説得力は効いてくるはずだ。更に礼金0・フリーレント3ヶ月は、スケルトンから作り込む自由度の高いオフィスづくりの後押しになってくれるだろう!