広尾オフィス・ショップ|天井高3.2mスケルトン路面区画
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LOCATION
場所は恵比寿。繁華街のイメージのある駅前と違い、明治通り沿いへと歩みを進めると、落ち着いた印象へと変わる。道路の幅の広さやしっかり空を感じられることもあって、駅近くにも関わらず、のんびりとした印象を構成しているのだろう。通り沿いは春になれば桜のピンクに染まり、夏の現在はモリモリと生い茂った緑のおかげで、灼熱の暑さも少しは和らげられている気がする。そんなちょっとした優しさも感じられる場所に、レトロな出立ちとフォントがかわいらしいこの建物を見つけた。
SPACE
募集は建物の顔となる1F路面区画。レトロなビルにも関わらず、しっかりと管理が行き届いていて、雰囲気は悪くない。それどころか、じっくりと向き合っていると、じわじわその魅力に取り込まれていってしまった。
道路から数段上がり、少し引っ込んだようなシャイなポジショニング。木漏れ日の優しい陽当たり。室内に入る前から、なんだかすでに好意的に思い始めている。そんな室内は、無造作に壊した様な荒々しいスケルトン空間。経年の色気を感じる躯体や、3.2mと高い躯体現しの天井。隣の建物の色を反射した怪しげな採光。こぎれいな外からの印象とは打って変わって、無骨で味のある雰囲気。イイねイイねと、どんどんテンションは上がってしまう。それに加えて、別途費用にはなるが、室内に留まらず、区画の前のスペースも利用できるという。空間自体の味や色気もありながら、それだけでなく、そこからはみ出して使えるスペースまである、なかなか面白味を感じる空間についつい妄想が膨らんでしまっていた。
HOW TO USE
日本においては、はみ出し者というとネガティブなイメージを持つ人も少なくないだろう。しかし、常識に捉われないことで、世界を変えるようなアイディアを生み出すことができるのも、そんなはみ出し者といわれる独自の視点を持つ人なのではないだろうか。
注目を浴びやすい1F路面区画というだけでなく、信号の近くというポジショニングもあって、通行する人からも信号を待つ人からも思わず目線を集めてしまう立地。だったら、しっかり目立つことを求められているのかもしれない。室内は、綺麗に整えすぎると色気を失いかねないので、インテリアや家具も味のあるものをチョイス。きれいに残されたファサードも敢えてアレンジして、室内の無造作な荒さを外へとはみ出させても良いだろう。
この空間を綺麗に取り繕って、普通に利用するだけではもったいなく感じてしまう。枠に捉われず、はみ出すほどの強い意志と革新的なアイディアで注目を集めたい、そんなはみ出し者(正確に言えば、はみ出したがりさん)をこの建物は求めているはずだ。
EDITOR’S EYE
スケルトンとは言ったが、実はエアコンが3基残置されている。ほぼほぼフルスケルトンからの投資を考えるとこれだけでもかなりありがたいだろう。あとは、謎に残されたプロジェクターも利用可能。取り残されてしまった様な姿がなんだか切なかったので、ぜひ活用してあげてほしい。