自由が丘オフィス・店舗|天井高3.2mのスケルトン空間
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>>LOCATION
エリアは自由が丘。自由が丘と聞けば、まず思い浮かべるのはおしゃれという印象の人も多いはず。小洒落たショップやカフェなどが多く点在し、街を行き交う人々はどこか品を保ち、どこかナチュラル、それがまた自由が丘という街の魅力なのだと感じる。ご紹介の建物は、自由が丘駅から歩いて5分ほど、「JOURNAL STANDARD FURNITURE」や「SHIRO」を筆頭にショップが立ち並ぶ、このエリアのメイン通りと言える学園通り沿いで見つけた。
>>SPACE
今回ご紹介するのは、建物の少々奥まったところ、アプローチを抜けて吹き抜けの中庭を囲むように潜んでいた空間だ。撮影時の天気は生憎の大雨で、テンションも結構低めのスタートだったが、室内に入った瞬間に一目惚れ、一瞬で気持ちが晴れやかになったのを今でも覚えている。室内は雁行したL字空間のスケルトンでスッピン状態と癖はある。しかし、その雁行した面が全てガラス張りとなり、中庭を囲んでいるから優しい光が空間をふんわりと照らす。かつ、天井高は最大で3.2mを確保しているから、窓面との相性もバッチリで、スケルトンのざらっとした質感がありながらも、神秘的とすら感じてしまったほど美しかった。そして、そんな印象派の一面を持ちながら、機能性も◎。入り口は道路から見て手前と奥に2箇所あり、かつトイレは共用部に完備。しかも空調までも残置物として残されているから、そのままでも使えてしまうほど。そんなこともあり、スケルトンなのにある意味空間の完成度は高く、この空間に入ってから今でもずっと頭から離れない存在だった。
>>HOW TO USE
空間の魅力が写真でどこまで伝わるかは分からないが、息を飲むほど美しかったと言っても、決して言い過ぎだとは思わない。繰り返しとなるが撮影時は大雨。ただそれが功となり、雨が空間に艶っぽさや色気を与え、雨音さえも魅力となってしまう、雨天だったからこそ見えた思いがけない表情だったのだと思う。それであれば、晴天時にどんな表情を見せるか期待してしまうのも必然だろう。そんな期待が高まる中、このスッピン状態の空間への化粧の仕方には十分注意して欲しいと思う。スッピンといえど空間の完成度は高いので、無闇に壁を立てたり、素地を潰したり、そんな厚化粧は似合わない。空間の素地や艶っぽさを最大限に活かし、アレンジは最低限に整える程度がベストと言えるのではないだろうか。
この空間は美しすぎるが故に、条件やコスト面ではない、他のプレッシャーを感じてしまうかもしれないが、自由が丘という立地にある空間の魅力を最大限活かしてくれるような、そんな魅力的な人たちと上手にマッチングしていただけたら、本望だろう。
EDITOR’S EYE
久しぶりに高まった空間。実は2Fにも1区画募集がある。もし余力があるのであれば、1Fを店舗、2Fをオフィスとして使ってみてはいかがだろうか。(2Fにも空調の残置物あり。)