南青山オフィス|日当たり良好、抜けのある眺望がある居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
表参道駅をスパイラルの前の出口から出るとすぐに骨董通りが現れる。古くに骨董店が多く並んだことが由来となり、今でもその名残からショップやカフェなどが多く立ち並ぶ、南青山住所を代表する通りの1つ。今回ご紹介する建物は、そんな骨董通りの入り口付近。上層階のミラー張りが空や周囲の建物を反射していることもあって、周囲に溶け込むように少々控えめに立っていた。
>>SPACE
前入居者の居抜きとして内装が一部残る6Fが募集の区画となる。エレベーターからダイレクトインで室内に入ると、最初に骨董通りを見渡せる景色が目に入ってくる。そして、ふんだんに差し込む日差しによって空間は明るく第一印象はなかなかgood。現状の内装はスタンダードなオフィス仕様となるため、味気無さが少々もったいないと感じるが、今の状態でも印象の良い空間は、これから手を加えることで“化ける”期待を自然と抱かされワクワクさせられた。空間の南側は、抜け感のある一味違う眺望。日もしっかり入るから何より気持ちが良い。さらには、圧迫感の出ないようにガラスで仕切られた個室やダウンライトの照明が、派手さはないが空間の印象をすっきり感じさせ、使い勝手のイメージも広げてくれる。控えめな空間ながらも要所要所でちらつくポテンシャルに、じわじわと期待の高まる空間だった。
>>HOW TO USE
書いている通り、この空間にはキラキラとした華やかさはない。だけど、その控えめさがこの空間を引き立てていると感じる。繰り返しとなってしまうが、表参道の駅からも近く骨董通り沿いと立地も良いし、そんな骨董通りを見下ろせ、恵比寿方面への抜けのある眺望、さらにはしっかり個室なども備わっているので、オフィスとしての気持ち良さと機能性のバランスは良い。少々ネガティブに捉えがちの天井の低さも、基本どこにいても視線が外に抜けるため圧迫感はなく、むしろ落ち着くまである。最近は天井を抜いてしまうことが主流になっている中で、あえてこの高さを残して、木目の天井などにアレンジを加えてみるのもいいかもしれない。
少々控えめなこの空間、ロケーションは非常に良いので、ガラッと大きく手を加えることももちろん賛成できるが、控えめな感じがしっくりきたら、その部分を生かしつつ、育てる感じで付き合ってみる。そうすれば、きっと愛着も湧いて、ますます好きになることができるだろう。
EDITOR’S EYE
日中は明るく気持ちの良い眺望も、夜になれば雰囲気も変わり、まるで街全体でライトアップされているかのうような青山の街並みを望むことができるだろう。