渋谷オフィス|リノベ済み、スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
若者の街、渋谷から近いながらも大人の街として確立している奥渋エリア。
そのエリアに入る目印となっていた東急百貨店本店とBunkamuraは現在再開発の真っ只中で、2027年度完成に向けて工事が進んでいる。この再開発はギンザシックスなどを手掛けたLキャタルトンが舵を取ることもあり、より大人の街としての価値が上がりそうなエリアだ。今回の建物は、そんな再開発が予定されている奥渋エリア入り口部分とも言えるところで見つけた。
>>SPACE
元々はクリエイティブな企業としても認知度の高い「Bird man」が1棟利用していた建物。一歩建物に踏み入ると、本当にここで合っているのか?と思ってしまうようなBird man色が強めなエントランス。少々不安になりながらも、募集区画の4Fへ上がると、その不安は一瞬で忘れてしまう気持ち良い空間がそこにあった。
室内は、そのままでも使えてしまえそうなスケルトン仕様。ずば抜けた何かは無いかもしれないが、耐震補強をした際に追加された鉄骨ブレースが、アクセントとして一際目を引くカッコいい空間。そればかりではなく、よく周りを見渡すと、床にはタイルカーペットを敷いた際の接着跡や、壁や天井には色むらがイイ感じに残っている。2面から差し込む光。無骨さがありながらも爽やかな空気感は、ここに居ればいるほど、気に入ること以外の選択肢は無いようにも感じるそんな空間だ。
>>HOW TO USE
実はこの建物、すでに還暦を迎えている。数年前にリノベーション工事も行われ、共用部や水回りは綺麗に若返っているが、室内は今までの年月を忘れさせない経年の“渋さ“が残っている。このままの状態でも、両面に窓があり明るく気持ちが良いため、嫌いな人は少ないだろう。ここから内装をガッツリ入れて若返りをするのではなく、渋さを取り入れつつ、どこか遊び心のある空間に作り上げて欲しい。
もっと欲をいえば、エリア的にも、使う人たちの服装はフォーマル的渋さではなく、カジュアルの中に渋さがある。そんな感じがこの空間には似合うだろう。
スケルトンだからこその柔軟さは室内だけでなく働き方へも影響を与えてくれそう。大人の街「奥渋」にある、渋い空間で、どこか余裕のある洗練された大人の働き方を実現してほしい。
EDITOR’S EYE
かつては、建物1Fにスポーツバーとして「DAZN CIRCLE」が入っていたこともあり、知る人は多いのではないだろうか。現在はワインショップが入居中となり、贅沢な1F部分もうまく使って、この物件で働くことを満喫してほしい。