赤坂オフィス | 1棟リノベ済み個性的な建物
EDIT
>>LOCATION
六本木の中心地にある東京ミッドタウン。広大な敷地の中に、オフィスビルや商業エリア、住居や美術館までも備えられた、日本を代表する複合施設の一つ。そのビル群を囲うように配置された緑豊かな公園がまた気持ちよく、ビルが密集する六本木のど真ん中に大きな抜け感を作り出す感じが個人的には一番好きだ。この建物は、そんなミッドタウンの真裏。公園の敷地に隣接する贅沢な立地に、ひっそりと身を潜めるように立っていた。
>>SPACE
元々はただの古いマンション。それを来日したオーナーが丸ごと1棟借り上げ、フルリノベを施し、インバウンド向けのシェアハウスやオフィスとして使われてきたという。そんなバックボーンもあり、その内部はいい意味で日本離れした独特すぎる空間。古い海外のホテルを彷彿とさせるようなエントランスや、大正ロマン?を感じる共有LDK。他にも、鹿の剥製などを飾ったクセ強めな会議室を3パターン用意されていたり、筋トレ用のジムがあったり。ミッドタウンの公園などを見晴らす爽快なルーフトップには、どう見ても屋台のような飲み場まで。テイストや年代、国籍を問わずにミックスしたような内装は、ある意味この施設らしさであり、強烈なインパクトを脳内に残す。
前振りが長くなったが、募集はそんな建物の中でも一番大きな70㎡ほどの角部屋。これまでがインパクト強すぎたために、この空間に入った瞬間、妙な安心感を感じた。ただ、それも一瞬の話で、やっぱりこの部屋にも癖(もちろん良い意味で)がある。謎の黒板や、1枚1枚古書のページが貼りめぐらされた壁、昭和時代の観光土産の定番「ペナント」まで。やっぱりね、という感じ。ただ、そんなよくわからなさも、この建物の中だとすごくナチュラルで、この古いスケルトン壁の表情にも妙に馴染んでしまっているから、なかなか摩訶不思議な空間だった。
>>HOW TO USE
この建物で働くなら、わざわざ室内に閉じこもりすぎる必要はない。例えばラップトップ片手に放浪するように、お腹空いたらLDKでご飯でも作って談話しながら過ごしたり、汗を流したければジムへ行き、ミーティングも会議室やそこら辺のベンチを使って自由に。天気の良い日には、目の前のミッドタウンの公園の原っぱに転がってゴロゴロと働いたり、夜はルーフトップで夜景を眺めながら瓶ビールで1日を締める、そんなルーティーンもいいだろう。ほぼ遊ぶような働き方のイメージに終始してしまうが、ここではそんな緩い働き方がナチュラル。よく、海外のように自由に働く!と理想のように掲げられつつ、なかなか日本では馴染まなかった自由な働き方も、この建物だとごく自然に受け入れられるんじゃないか。また、そんな日々を過ごす中で、さまざまなバックボーンの友人もでき、この建物にいるだけで、勝手に世界が広がっていくことが、ここで働く最大のインセンティブとも思える。正直、この建物を何系?とジャンル分けすることも困難なぐらい、異色で面白すぎる建物。そんな異世界へ、まるで新しい場所へ旅行に行く時のようなワクワクした気持ちで足を踏み入れてみてはどうだろうか。
EDITOR’S EYE
写真ではお伝えできないほど、装飾やペイントなども細かな遊びが施されていて、とにかく全体の世界観が個性的すぎる。ここではその魅力を何割も伝えきれないので、とにかく実際に見てもらいたい。きっとこの建物に魅了されるはずだ。ご紹介する70㎡ではちょっともの足りないなーという方。実は建物内で30㎡ほどの小部屋もいくつか同時に募集しているので、例えばメインの部屋+プロジェクトルームなどで、追加で借り増しするのもまたアリだろう。