渋谷オフィス・店舗 | 奥渋エリア1F路面区画
EDIT
>>LOCATION
近年、人気が急上昇している奥渋エリア。渋谷とは思えないのんびりとした空気がこのエリアの魅力で、今どきなショップや個性的なカフェが点在するおしゃれな大人の街といった感じ。夜になれば小洒落たレストランや汚ウマイ立ち飲み屋などもあり、しっぽりとゆっくり仲間と宴を楽しみたい時に訪れたいエリアでもある。そんなエリアに見つけたこの物件。渋谷駅からは10分ほどの、かつて一時代を築いた「UPLINK」の少し手前に、この物件はいい顔をのぞかせていた。
>>SPACE
ロードサイドにある、半地下になっているB1Fと1Fの路面セット区画。以前まではBOOK & CAFE BARとして利用されていて、特徴的だったブルーの外観は記憶に残っている方も多いんじゃないか。現在はその時の外装は全て剥ぎ取られ、元々の素地に戻された状態だが、これはこれで少し渋さも滲ませていて、なんとも言えないいい表情をしていた。
室内も現状はスケルトン。エアコンだけ残されているのが唯一の救いだが、それ以外はなにもない空っぽの箱という感じ。以前の名残りなのか、フロアによって空間自体の色味が異なっていて、B1Fはホワイト、螺旋階段を上った1Fはダークグレーと、2色展開。それによって2種類の異なる雰囲気も同時に味わえ、それがまたこの空間の面白みでもあった。間取りはなかなかのひねくれ感があるので、そのあたりは若干レイアウトに苦しみそうなところだが、そんな事はひとまず置いといて。なにより、窓からにじむ柔らかい光と、窓越しに望むのどかな道沿いの風景が、すごく穏やかなで結構好きだった。
>>HOW TO USE
2フロアに分かれているので、SHOP×オフィスみたいに使い分けるのが、やはり1番イメージを持ちやすいだろうか。カフェやギャラリーなども、もちろんウェルカムなスタンス。路面沿いに大きく顔のある物件なので、窓側でいい見せ方をしつつも、奥行きある間取りをうまく使って、あまり見せたくない部分は奥へ。こんな感じで、柔らかく空間をエリア分けする程度がちょうど良さそうだ。正直、あまりサプライズ感のある使い方ではないが、落ち着いたおしゃれ感あるこの通りの温度感でいうと、このぐらいがベターだろう。逆に言えば、感度の高いこのエリアのロードサイドに顔を作るのだから、下手すればダサくも見えてしまうような、ある意味力を試される物件でもある。それだけ挑戦のしがいもあり、この奥渋エリアで、また一つの顔となるような素敵な空間が現れることを、奥渋好きとしては期待している。
EDITOR’S EYE
ポジショニングもなかなかいいと思う。奥渋エリアでも手前というか、奥へ行きすぎず、渋谷の中心もすぐそこながら、奥渋らしさが出始めのような、いいとこ取りの立地。そんな絶妙なポジションにある1F路面店となったら、それは期待せずにはいられない。スケルトンなので資金や手も大いに掛かるが、その期待を裏切らない面白さは秘めた物件ではあると思う。