渋谷オフィス|道玄坂沿い SOHO空間
EDIT
>>LOCATION
昨今、再開発が進む渋谷駅周辺。そんな中でもハチ公口前から神泉方面へと伸びる道玄坂は、数多くの店舗がひしめき合っており、渋谷らしいカオス感が未だに漂っている。そんな道玄坂をどんどん上がっていき、道玄坂上交番を通り過ぎて店舗の看板の煩さも少し落ち着いてきた頃。ちょっと時代を感じるレトロなこの白い建物をみつけた。
>>SPACE
1Fのちゃんぽん屋の賑やかさが気になりつつも、簡素なエントランスを経由して5Fへ上がる。1フロア1区画の建物のため、建物エントランスから部屋までは、なかなか潔いアプローチ。少々怪しさを感じるエレベーターホールにある玄関の扉を開ければ、これまでのレトロさを感じさせないしっかりとリノベーションされたSOHO仕様の空間が現れた。
室内は全体的に淡い色味で統一された1LDK。可愛らしい黒枠のサッシが付いたパーテーションやしっかり目なキッチンなどからも、ほっこりとした柔らかい雰囲気を感じることができる。さらに、18.3帖のリビングダイニングと9.2帖の個室の窓先には、道玄坂沿いの街路樹が覗いていて、季節によっては緑が生い茂り爽やかな気持ちにさせてくれそうだ。夏は緑を望み、冬は陽の光が柔らかく差し込むこの空間は、外からの見た目だけでは判断できない優しめの居心地の良さがあった。
>>HOW TO USE
道玄坂〜円山町という場所は、その利便性の良さや周辺よりもリーズナブルな賃料設定ということもあってか、ベンチャーやスタートアップの会社がオフィスを構えていることが多いと聞く。この物件も室内は住居仕様だが、これまでの入居者はすべてオフィスとして利用していたとのこと。キッチン部分と繋がるリビングは、4〜5名のメインのワークスペースに。そして、程よい広さを確保した個室は打ち合わせスペースとして使えるので、オフィスとしての使い勝手もちょうどいい感じだ。
起業するメンバーは、いわば運命共同体。そんな風に考えると、単純なオフィス仕様よりも、オープンなキッチンで料理を振る舞いあったり、根詰めて働く時はお風呂に入って夜を明かしたりと、家族のように過ごせるこんな空間は悪くない。賑やかで、便利な立地でありながら、窓先に揺れる街路樹を覗かせるこの場所は、ビジネスの経験値を積み上げるのはもちろん、メンバーとの足並みを揃えるにも一役買ってくれそうな物件だった。
EDITOR’S EYE
スタートアップとなれば、四六時中一緒にいたり、時には同じ温度感や熱量をお互いに求めたりと、そもそもの相性は非常に重要。それは、一緒に過ごす時間が長くても、目指す場所に近づいていたとしても合わない時は合わなかったりする。よく言う“求める音楽性の違い”みたいなものだ。そんな時は一人で悩まず、迷わずEXITしてみてほしい。