神保町オフィス | リノベ済スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
世界一とも言われる古書店街、神田神保町エリア。こじんまりとした古書店や飲食店が多く点在していて、都心部でありながらも変に都会ぶってる感がなく、むしろ今でも残る懐かしい下町感がこのエリアの魅力だろう。そんな神保町駅から数分の立地。大通りから数ブロック入った、比較的人通りもまばらな落ち着いた立地に、この空間を見つけた。
>>SPACE
今年で50歳を超える古ビル。若干共有部の雑居感はあるものの、その2Fにある扉を開けると、この雰囲気のいい空間がそっと現れた。47m2ほどのコンパクトなリノベ空間。古い天井や床などは削ぎ落とし、古いコンクリートの表情と、白壁でスッキリとまとめ上げたスケルトン仕様。トイレとミニシンクは奥の扉の中にすっきり収められているために、室内は変に生活感もなく、シンプルでいい感じの空間だ。部屋のサイズの割に窓が大きく、コンパクトだからと言って窮屈感はほとんど感じない。かたや光はそれほど射し込むわけでもなく、たまに正面のビルの隙間からチラッと直射が入る程度。ただ、その照度がちょうどいいというか、心地がよく、日中は照明を付けるか付けないかの絶妙な明るさで、まるで図書館のような落ち着きある雰囲気といった感じだろうか。目の前の通りもたまに車が抜けてく程度なので、だいぶ穏やかな環境でもあり、この落ち着いた雰囲気と、こじんまりとしたサイズ感がとても体にしっくりくる空間だった。
>>HOW TO USE
個人的なイメージだが、デザイン系やライターなど、クリエイティブ作業の場に雰囲気は合っている気がする。なんだろう、ゆったりと働く大人の仕事部屋という感じで、コーヒーと新聞が似合いそうと言うか、、。今がスッキリとした空間なので、あまり家具や雑貨などでごちゃっとした感じにはしてほしくない。例えば、窓面のラインに併せて大きな一枚のデスクカウンターを設置し、こだわりのチェアや植物を置くぐらい。日中は電気をつけず、窓面の柔らかく落ちてくる光の下で、ゆっくり作業の時間を過ごす。そのぐらいのシンプルさがこの空間をより引き立て、素敵に過ごせるはずだ。この部屋のサイズ感から、せいぜい3〜4名程度の利用がベストだと思う。ちょうどそれぐらいの人数の時が、会社としても一番楽しく、記憶に残りやすい時期で、ここでの時間がいい思い出として会社の歴史に綴られるように面白く過ごしていただけたら嬉しい。
EDITOR’S EYE
隣の区画はクリニックだったり、上のフロアも所謂事務所が入っているなど、正直建物としてはおしゃれとは言えないが、そこからこの空間へ入った時のギャップなどは結構好きだ。気が抜けた感じといい、落ち着いた雰囲気といい。あえて隠れ潜むようにこの空間を選んでも悪くないと思う。