白金オフィス|1棟スタジオ居抜き
EDIT
>>LOCATION
港区の中でも六本木や麻布とは違い、落ち着いた高級感を見せる白金台。古くは江戸時代から大名屋敷が存在していたことから、今の高級住宅地が形成されたと言われている。白金台駅から目黒通りを白金高輪方面へ向かうと、言わずと知れた八芳園やシェラトン都ホテルなどがあることも、格式の高さが目に見えて分かる要素かもしれない。
そんな八芳園と目黒通りを挟んで反対側に1本入った場所の住宅街に、アールの効いたウッドデッキテラスを携えた欧風の小洒落た建物を見つけた。
>>SPACE
今回の募集は、1棟丸ごと撮影スタジオの居抜き。レンガ調の外壁や駐車場に石を敷くなど、現入居者の拘りが詰まった欧風の外観となっている。黒い扉から1Fのスタジオ内に入ると、床以外を白く塗られた箱のような空間。扉を閉めると、余計な光が入ってこないようにする仕様ながらも、天高が3.7m確保されており、あまり圧迫感を感じることはなく、つい籠ってしまいそうな空間だった。
1Fから2Fへは外の階段からのアプローチとなる。2Fに上がるなりアールの効いたウッドデッキテラスが現れ、そこからの景色は決して良いとは言い切れない住宅街なのだが、妙に落ち着いた雰囲気で寛ぐことが出来る場所となっていた。
そこから、2F奥にあるスタジオに入ると、天高約4mプラス横幅が6.5mという贅沢過ぎる白ホリが目に飛び込んでくる。天井には天窓があり、白ホリを中心に空間全体を光で包み込んでいて、長居したくなるような何とも心地良い空間だった。
現状、撮影スタジオの居抜きということでキャラが強いかもしれないが、白くシンプルな空間なので、ある種ニュートラルな空間なのかもしれない。
>> HOW TO USE
これまで被写体を撮るために使われてきたスタジオ。居抜きとして撮影スタジオとしてそのまま使用することは誰しもイメージが付くと思うが、働くシーンをイメージしてみても案外悪くないかもしれない。
1F/2Fとも天井が高く、白くニュートラルな空間だからこそ、少し手を加えてデスクを並べるだけでも十分映える空間へとなり得るのではないだろうか。特に2Fのスタジオは天窓からの光の入り具合と第一印象のインパクトは抜群。真っ白な空間の中に観葉植物を置いて、まるで温室のようなワーススペースを造ってみるのも悪くない。
ウッドデッキテラスは、スタッフ間のコミュニケーションが生まれる場となるだろうし、特別感がある打ち合わせスペースとしても利用出来そうだ。
これまで魅力を語って来たが、この建物・空間がどんなに素晴らしくても、主役になることはない。あくまでも主役は被写体であり、入居者だということを知り尽くしているからだ。これまでずっと引き立て役として徹して来たからこそ、次の入居者を主役として引き立てることも容易いことだろう。次の主役はあなたの番です!
EDITOR’S EYE
基本的な引き渡しはスケルトンとなるが、居抜きを優先して募集しているとのこと。2F室内に入ってすぐの場所にある、カウンターとキッチンや、ダムウェーターという小荷物昇降機があるところも嬉しいスペックだ。