自由が丘オフィス・店舗|路面区画 居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
自由が丘は、おしゃれな女性の街という印象を受けるのは自分だけだろうか。日本でも指折りのスイーツが集まるスポットや、年に一度の女神祭りなどのイベントも、どこか女性が主役の印象があり、煌びやかな雰囲気が感じられるからだろう。そんな煌びやかな印象の駅前から生活圏へと伸びる学園通り。駅から徒歩で5分程の位置だが、少し落ち着いた雰囲気に変わっていくあたり、バス停の目の前でバスを待っているかのようなこの物件を見つけた。
>>SPACE
今回ご紹介するのは、アパレルショップの内装がそのまま残された居抜き空間。床、壁、天井に至るまで、全てが作りこまれた空間は、一言で言えば、極めて主張が強い空間と言えるだろう。
古材を使った床は味のある雰囲気を持ち、いくつかパターンが切り替えられた珍しい仕様。壁も思いっきりよく石材が貼られていて、奥の部屋へと続くドアが隠し扉のようにカモフラージュされている。前入居者がレディースアパレルショップだったこともあり、主に内装に使われているのは木や石という、自然素材のものが多い。その為か、主張が強い中にも優しさを感じることができる、居心地の良さがある空間だった。
>>HOW TO USE
ここまで作り込まれた空間は、好みによっては評価が分かれるかもしれないが、この空間で働くことをポジティブに楽しんでみてはいかがだろうか。
空間の主張が強いため、家具セレクトの難易度は上がるだろう。それならば、いっそおもちゃ箱のように揃えないことを揃えてみるのはどうだろうか。デスクも椅子も同じモノを置かず、不揃いでこその面白みを演出する。1つ1つの個性を尊重してインテリアを完成させることがこの空間とのうまい付き合い方と考える。
ふと思い返してみて欲しい。ある仕草が気になったり、ふとした一面が垣間見えて、その女性のことが好きになってしまった、なんて経験はないだろうか。この物件からは主張が強い中にも自然の優しさを感じたり、主を一生懸命引き立てようとしていた健気さのようなものも感じた。そんな一面にハートを射抜かれてしまったら、この空間と引き立て合い、個性的に働いてみるのも悪くないのではないかと思った。
EDITOR’S EYE
元々アパレルショップだったため、至る所にその名残りが見える。残されたラックや試着室をどううまくオフィスに取り入れるか。難しく考えず、楽しみながらこの空間と付き合って欲しい。