麻布十番オフィス・店舗 | スケルトン天井 2Fワンフロア
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LOCATION
麻布十番駅から徒歩5分ほど。麻布十番商店街の賑わいから少し離れたこの東麻布のあたりは、マンションや一戸建て、そして店舗が点在する落ち着いた空気が流れる。“麻布”と言えば、その響きからハイソなイメージを持つ人もいるかもしれないが、このエリアはそんな雰囲気からは少々遠い感じ。でも、住宅街と商店街の半々くらいといった下町風情すら感じる街並みからくる気取らない居心地はなかなかのもの。そんなマイペースに気取らない空気感が漂う場所に、1Fに並ぶ輸入車が、この建物の存在を際立たせていた。
SPACE
階段を上がって室内に入ると、思わず笑ってしまった。1Fでスポーツカーを見てからの床の市松模様はまるでチェッカーフラッグ。更には入口の引き戸と開き戸が不必要に並んでいたり、引き戸を開けると階段の途中だったりと、突っ込みどころだらけで、とにかくハチャメチャなのだ。
そんな中でも、剥き出しの梁や配管、耐火被覆が吹きつけられた鉄骨など、スケルトン天井は正直悪くない。本来、天井に埋め込まれているはずの蛍光灯も、剥き出しになるとランプシェードのように見えてくる。最初は難しいと感じたこの空間も、そういった素材の良さから、次第に“これはありかも”と思えてくるから不思議だ。
そして、会議室になりそうな奥の一室に足を踏み入れると、こちらは床もスケルトン状態。癖はほとんどなくなりニュートラルに限りなく近い印象で、ここはもっとソリッドでインダストリアルな顔になるはず!と、そんなイメージが頭の中で勝手に走り出してしまう、自然とワクワクさせてくれる空間だった。
HOW TO USE
手を入れるなら、まず、床を薄いグレーやベージュのPタイルに張り替えれば割と簡単にイイ感じに化けそうだ。剥き出しの梁や配管、スチールキャビネットのような無機質な壁面。既にいい表情と雰囲気になる素質が備わっているこの部屋は、少しの足し引きだけで、そのポテンシャルが引き出されるはずだろう。
このクセの強い床を見た時点で誰しも一瞬は躊躇してしまうだろうし、自分もその一人だった。だが実際には、この統一感のなさも含めて気になる空間だったのは間違いない。床の主張が消えるだけで空間全体の印象は一段落ち着き、入口の建具が整うだけで、あのハチャメチャだった第一印象そのものが消えていく。それぞれの変化が積み重なって、この空間の雰囲気はあっという間に良い方向へ走り出す。そのイメージの広がる勢いのまま、この空間を選んでみてもいいかもしれない。
EDITOR’S EYE
フロアタイルに目が行きがちだが、中身を見ていくと、印象とは裏腹に、なかなか堅実な物件だということが分かってくる。トイレも照明も空調も設備として一通り揃い、会議室として使えそうな個室まである。大きな改装コストをかけずに、すぐ使える下地はもう整っている。見た目の印象だけで判断せず、ぜひ一度、実際にこの空間を訪れてみてほしい。