EDIT
北参道の駅に降り立つ。明治通りからその裏の住宅街に入り、千駄ヶ谷駅方面へ向かう。住宅地といっても、幻冬舎の社屋やアパレルやデザイン関連のオフィスやショールームなどが点在しており、ファッショナブルな人たちの姿を良く見かける。最近ではちょっとした打ち合わせやランチに向いたカフェもますます増えてきているそうだ。そんな住宅街を進んでいくと、石造りの壁が目を引くこの建物があった。
当初は、日本を代表する有名なファッションデザイナーのオフィスが入っていたこの物件。ごつごつとした岩の塊のような外観はとてもインパクトが強いように思うが、周囲からそこまで浮いた存在ではないのでご安心頂きたい。ギャップを感じるのはその内装とである。募集区画は3階と4階であるが、どちらも現状の状態は、スタンダードなオフィスフロアだ。ただ最上階である4階は、トップライトの窓とそこから下がる照明の形が特徴的だと思った。弧を描く壁沿いに、デスクやモニターをずらっと並べた図を想像すると、何となく宇宙ステーションのように見えてきた。内装は原状回復ができればある程度好きに改造する事が可能とのことである。個性的な外観である分、内装も個性を発揮したいところである。3階4階あわせて180平米のスペースを、岩山の中に作られた、秘密の情報発信基地のようなイメージで、作り込んでみたてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
北参道は、渋谷と新宿のちょうど中間地点であり、どちらにも、電車やタクシーで10分足らずで出られるという好ポジションでもある。またJRだと千駄ヶ谷が徒歩6分ほど。オリンピックで注目を集める国立競技場にも徒歩5分ほどの位置にある。これからの展開が楽しみなエリアなのではないだろうか。