代官山オフィス | 最上階メゾネット リフォーム済み
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LOCATION
場所は代官山。感度の高いショップや飲食店が点在し、ファッションやデザインに精通した人々が多く行き交うこの街は、華やかでありながら、どこか肩の力が抜けている穏やかな表情がとても過ごしやすい。そんな代官山エリアの中心を伸びる八幡通り沿いを、並木橋方向へ進むこと5分ほど。最近では「Dior」の出店でも話題を集めた一帯の少し手前に、周囲の街並みに何気ない顔でうまく馴染むこの建物が姿を現した。
SPACE
この空間があるのは、建物の最上階。元オーナー住戸というだけに期待はしていたものの、扉が開くと、予想を上回る気持ち良い空間に思わず心が躍った。4方の窓から光がよく入り、隣り合う建物の間を縫うように視界も抜ける。バルコニーへ出れば風も心地よく、最上階らしい明るさと開放感を存分に味わえる。また、窓先に見える向かいの個性的な建物のコミカルな色合いも、個人的にはかなりツボだった。室内は5F・6Fのメゾネット仕様。入口や水回りを備える5F、すっきりとした大きな一室の6F。天井現しのスケルトン仕様もいいが、それ以上に、窓の多さや眺望の抜けなど、この空間そのものの素地がいい。
実はここ、以前はだいぶ癖のある住居仕様の空間だったという。それを2026年7月、内装を大胆にリセットし、オフィス仕様へとリニューアル。ガラッと仕事場へ生まれ変わったものの、元住居らしい居心地は今もどこかに残っていて、不思議といつまでもこもっていたくなるような、安心感のある空間だった。
HOW TO USE
住居から仕事場へ。ファッションの街・代官山になぞるなら、今回のリニューアルによって、この空間は、普段着から仕事着へと着替えたようなものだろう。それがガチガチのオフィスではなく、代官山の温度感に似合うカジュアルな姿に整えたのは正解だが、一方で今のままではちょっと惜しい面も。例えば、床をモルタルやフローリング調のタイルで仕上げ、照明は少し色気のあるスポットライトに。それだけでも空間の印象はぐっと整うだろう。さらにシンプルな家具や植物を加えていけば、窓の多さ、この空間の開放感と相まって、代官山らしい感度の高さとやわらかな温度を持つ空間になるのではないか。使い方も素直に、5Fはラウンジやミーティングスペース、6Fはメインのワークスペースとして伸びやかに。時間とともに移ろう光を感じ、天気を確かめるようにたまに窓先の景色を眺める。仕事に煮詰まったらバルコニーへ出て、風に当たりながらひと息つく時間も、きっと好きになるだろう。この空間が元から持つ気持ちよさを活かしながら、もう少しだけ自分たちらしいコーディネートを重ね、この街に似合う仕事場へと育てていく。その過程まで楽しむことで、より一層愛着の湧く空間になっていくのだと思う。
EDITOR’S EYE
最上階で明るく開放的ながら、どこか篭っている感もあり、明るい隠れ部屋のような空間。だからか、とても居心地の良さがあった。ちなみに広いキッチンスペースや、ゆったり備えられた男女別トイレ、階段下倉庫スペースなども付いていて、機能面も結構充実しているのもポイントだ。