南青山オフィス | リニューアル済みハーフセットアップ空間
EDIT
LOCATION
青山通りから六本木へと伸びる外苑東通り沿い。大手企業の本社が集まる青山一丁目エリアらしい、スーツでビシッと決めた人々と、逆に六本木方面らしい少しラフでカジュアルな装いのビジネスマンが行き交うこの通りは、車通りも多く、常にどこかざわめきを帯びている。そんな通りの、青山通りを背にして山王病院の少し手前あたりに、約40年の時を重ねたこの建物が静かに佇んでいた。
SPACE
ご紹介はこの4Fにあるお部屋。2026年の3月に内装リニューアルが完了し、人気のハーフセットアップ仕様へと生まれ変わったばかりの空間だ。室内はスケルトン天井をベースに、居室・MTGルーム・テレカンブース・男女別トイレなど、コンパクトながらも必要な機能は一通り揃えた王道のスタイル。天井は築年数の割には3M弱と高く抜け感もあり、全体の落ち着いた色合いの中に、イエローやネイビーのポイントカラーを差し込んで、色遊びをしているようなところも面白い。外苑東通り沿いという立地でありながら、室内に入ると外の喧騒は程よく和らぎ、午前中にはやわらかな光が射し込む。写真の見た目以上に、実際の空間はのんびりした空気感が漂っている。床の仕上げだけがやや癖アリな感じもするが、空間としてのベースはすでに整っていて、バランスよくまとまった印象の良い空間だった。
HOW TO USE
家具を持ち込めばすぐに始動できる、手軽さのあるハーフセットアップ空間。どちらかと言えば、これから攻めていくスタートアップ企業や、次のステップを見据えたチームベースの拠点としても使い勝手がいいと思う。走り出しのベンチャー期をここにベースを構え、次のステップへ向けてしっかりと足元を固めていく。と、足元を固めるといえば、ちょうどいい。この空間もまた、概ね空間のデザインや雰囲気は整っているが、さらに床の仕様(足元の仕様)のアレンジでもっと良くなる可能性を秘めている。特に執務室の床をどう整えるかで、空間の印象はガラッと変わるだろう。フローリング調でナチュラルに振るのか、モルタル調でモノトーンで引き締めるのか、あるいは今の2トーンを活かしながら遊びを加えるのか。その選び方ひとつで、この空間のらしさはより明確になっていくだろう。身だしなみも、仕事も空間も、まずは足元から。ここを拠点にしっかりと土台を整え、次のステージへ向けた準備期間として使う、そんな使い方がしっくりくる場所ではないだろうか。
EDITOR’S EYE
年々人気が高まり、増えてきているセットアップ系の空間。予め内装が作り込まれているため、移転の手軽さが大きな魅力だが、一方で少々デザインや素材使いがクセ強なものも多い印象を受ける。その中でも、この空間は比較的シックで落ち着いたデザイン・雰囲気が魅力的。さらに床のテクスチャーをアレンジすることでより良い空間となるイメージは容易だろう。