南青山オフィス・店舗 | 南青山3新築ビルスケルトン空間
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LOCATION
青山通り沿いにある、PASONAビルの脇を伸びる長者丸通り。道幅は細く、人や車の流れも控えめで、ここが青山?と思える、のんびりとした雰囲気。通りに沿って低層の建物が並び、そのずっと先には、遠くの六本木ヒルズがまっすぐ視界に入るのもこの通りならでの風景だろう。そんな通りを西麻布方向へ進むこと数分、右手側にコンクリートのモダンなこの建物が静かに現れた。
SPACE
2025年6月に竣工したばかりの新築ビル。周囲には築年数を重ねた建物が多く残るなかで、このモダンな外観が街並みにほどよい違和感を残している。
建物は5階建てで、募集はその4階部分。外見からも窓が多く、きっと良い空間だろうなと思っていたが、エレベーターを降りた瞬間、その予感は自然と確信に変わった。室内は2方向に窓面が連続するスケルトン空間。周囲より頭ひとつ抜けた高さにあるため視線が遮られにくく、目の前のPASONAビルや遠く六本木のビル群までぐるりと見渡せる。時間帯によっては陽がしっかり入り込んで明るく、周辺環境も元々静かなので落ち着いた雰囲気が居心地もいい。スケルトンでありながらエアコンが設置済みという点も、初期投資を考えるとかなりありがたいところだろう。間取りもシンプルで、用途のイメージがしやすい。立地を含め、ポテンシャルの高さを感じさせるような空間だった。
HOW TO USE
もともと店舗向きに計画された建物のため、ショップやカフェ、ショールームといった使い方がやはりイメージしやすい。ただ、個人的にはこの窓辺で働いてみたい。窓面にデスクを並べ、街並みを眺めながらじっくりと。もちろんスケルトンなので一筋縄にはいかないものの、そう強く思わせてくれるだけの魅力がこの空間にはある。
室内はガッツリ世界観を作り込むよりも、今ある素材を整えるくらいがちょうどいいと思う。むしろ射し込む光や眺める街並みを背景として、そこに置くファニチャーやプロダクトで空間を引き立てる感覚。もちろん、ショップやショールームなどを掛け合わせて、執務と展示、仕事と来客が自然に混ざり合うような使い方も相性はとてもいいだろう。きっと完成させすぎないことが、この場所の正解なのだと思う。言うなら、遊び方がうまい人。派手さは抑えめに、でも中身はきちんと整えている。選び方も、使い方も、声高に主張しない。その静かな余裕こそが、この空間を一番うまく使いこなす方法なのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
今後1F-2Fには輸入品販売のカフェ、3Fは家具のショールーム、5Fは美容室が入るとのこと。この並びの中になにが加わるかを考えるのも面白いところ。青山エリアの新築ビルという誰もが憧れるワードを持ちながら、あまり主張はしすぎていない、のんびりとしたところもある意味このエリアらしい雰囲気の持ち主で好きなところだ。