南青山オフィス・店舗 | 昭和レトロな古民家居抜き1棟貸し
EDIT
LOCATION
落ち着いた住環境が広がる南青山4丁目エリア。こぢんまりとしたサロンや隠れ家レストランが静かに溶け込み、道ゆく人もそれほど多くない。街全体に、ゆったりとした時間が流れているのがこの辺りの魅力だ。この建物があるのは、その4丁目のさらに奥まったところ。246からPASONA SQUARE脇の長者丸通りを進み、細い路地へと入った先に、周囲よりも明らかに歳月を重ねた佇まいの建物が現れた。
SPACE
周囲とは少し異質な存在感を放つこの建物は、築60年を超える昭和の古民家。半世紀以上を経た今も、まだまだ現役感のある立ち振る舞いが印象的だ。
建物は2階建て。庭に面して上下階それぞれにゆとりのあるメイン空間があり、加えて複数の小部屋や水回りが点在する構成。これまでオフィスをはじめ、さまざまな用途で使われてきたのだろう。室内には手を加えられてきた痕跡が残り、住居ともオフィスとも言い切れない、曖昧な表情をしている。一方で、オリジナルと思われる窓や建具もきちんと残されており、そのごちゃ混ぜ具合が、この建物の面白さだ。昭和と平成と令和、和と洋、さらにはどこか多国籍な要素までがミックスする。それでも古き良き居心地の良さもきちんと残していて、窓から射し込む多くの光と庭の緑が、その雑多さを優しく包み込んでいるようだった。
HOW TO USE
この建物と向き合うときのキーワードは、「足す」よりも「整える」という感じだろうか。例えば今ある照明や家具、装飾を活かすのもいいし、一度リセットして原型に立ち返るのもいい。この建物の素材を前に、何を残し、何を引き算するか。その編集作業自体を楽しめる人にこそ、面白い建物ではないか。オフィスはもちろん、店舗利用も相談可能。庭に面した窓辺にデスクを置き、緑を眺めながら仕事をする時間も贅沢だし、小部屋をミーティングや制作スペースとして使うのも想像しやすい。また、隠れ家的なショップとして、この世界観を活かすのもまた面白いだろう。この青山エリアで古民家ショップなんて希少ではないか。
ここは、ただ懐かしさを再現するための場所ではない。積み重ねられてきた時間や経験を受け止めながら、自分なりにブレンドし直すことのできる空間だ。南青山の奥地で、そんな静かな実験を、ここでひっそりと始めてみてはどうだろうか。
EDITOR’S EYE
全体的に整えたり、庭の手入れをしたりと、正直手は掛かりそう。しかし、この高級な青山エリアで、昭和のノスタルジックなこの民家を手に入れるというだけで面白く、さらに様々な使い方(民泊も含め)も相談可能とのこと。こんな妄想を膨らませてくれる建物に、このエリアではなかなか出会えないだろう。