赤坂オフィス・店舗 | 改装補助費用付きスケルトン空間
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LOCATION
この建物がある、赤坂見附の交差点。大手企業が拠点を構える少し背筋の伸びる紀尾井町や、日本の中枢を担う永田町。そして肩の力が少し抜くことができる赤坂の飲食街。それぞれの空気・人々が混ざり合う、いい意味で雑味のある立地だ。アクセスは潔いほどシンプル、駅から徒歩1分。いや、地上出口を出るとすぐ目の前にこの建物は現れ、毎日の通勤も来客時の案内対応も迷いようがない、いいポジションに立っていた。
SPACE
地上階に飲食店、その上階にはクリニックや法律事務所が入る、商業的な建物。募集はその5Fと最上階8Fの2フロア。室内はいずれもスケルトンで、エアコン以外の過去の内装はすべて剥がされ、空間はいったん素の状態にリセットされている。天井高は3M超えと十分な高さで、窓の先には首都高を越えて紀尾井町のビル群が広がり、都心らしい抜け感のある景色が開放感を与えてくれる。直接日光こそ射し込む空間ではないものの、日中は常にほんのり明るいという感じ。外には小ぶりな物見台のようなバルコニーも備わり、個人的には街を体感できるスポットとして地味に心をつかまれたポイントだった。スケルトンの分、素地の良さやプロポーションの素直さが際立っているこの空間。きっと手をかけた分だけ柔軟に応えてくれそうな、今後の期待値も高めな空間だった。
HOW TO USE
窓の外には、紀尾井町のスマートで整ったビル群。その風景を、この荒々しい表情のスケルトン空間から眺める。その温度感の違いが、ここでは妙に面白く感じた。内装は1からつくる必要があり、正直、手はかかる。ただ、オーナーから内装工事費500万円の補助が用意されており、それを元手に自分たちなりの“ちょうどいい温度”を探りながら、空間を育てていける面白さもある。自由に手を加え、調整し、変化のプロセスごと楽しめる場所だ。
窓先に望む街の空気が少し硬めな分、室内はあえてスケルトンの表情を残し、カジュアルに整えるという選択肢もよく似合うのではないか。紀尾井町、赤坂、永田町。さまざまな街のカラーが交差するこの立地だからこそ、あえてその温度差を室内に引き込み、空間のキャラクターとして際立たせたい。ラフにまとめてもいいし、必要に応じてしっかり作り込んでもいい。さまざまな表情をみせるこの街の真ん中で、自分たちの感覚に合った温度を保ちながら働く。そんな距離感が、自然とフィットする空間ではないだろうか。
EDITOR’S EYE
8Fは眺望の抜け感の良さから、オフィスとして。逆に5Fは首都高から目に止まりやすい高さにあるため、窓面を活かして店舗系で使ってみるのもいいと思う。手は掛かるが、好きな内装に作り込める自由。それもオーナーからの補助金付き。創作意欲の高い方には、なかなか面白い物件ではないだろうか。