目黒オフィス|昭和の香り漂う革新的な空間
EDIT
LOCATION
目黒駅から徒歩12分。行人坂を下り、雅叙園や目黒川を眺めながら不動前方面へ。駅からの距離は感じるかもしれないが、目黒ならではの独特な雰囲気と、季節も感じられるこのルートは個人的にかなり好き。目黒不動尊の存在もあり、駅からの距離の割には飲食店やショップが点在し、昼夜を問わず程よい人の往来も。不動前駅からのアクセスが最短となるが、ついついそんな雰囲気を楽しみながら歩きたくなる。建物自体は昼夜車の行き交う山手通り沿い。少々エッジの聞いた建物の最上階に、これまたエッジの効いた空間が待っていた。
SPACE
足を踏み入れた瞬間、思わずニヤリとさせられた第一印象。
言うなれば、最上階の贅沢なザ社長室。赤みを帯びた床材や建具、クロスの選定からは強い個性と確固たる意思、そして格式が感じられ、昭和や大正の香りが至る所から漂う。重厚な印象を受ける素材と色味だが、2.7mほどある天井高と多くの窓から差し込む日差しもあって、空間の雰囲気は意外にも軽やか。そんな空間と最上階のワンフロアというポジションゆえか、ステータスや優越感、そして外に広がる眺望から、この上ない開放感を感じさせられた。
内装のインパクトに目を奪われがちだが、実は間取りもとても有効的。長方形の執務スペースは10名規模のオフィスには十分で、会議室が独立しているため機密性の高い打ち合わせにも向いている。さらにシャワールームまで備わり、THE昭和な24時間的な働き方も、令和らしいカジュアルな働き方も対応可能だ。
HOW TO USE
普段紹介している空間とは、テイストも時代感もまるで違うことに面白いと感じている方も少なくないはずだ。見た目通りの重厚な扉を開ければ、素材の質の高さと新品特有の清潔感が同居する世界が広がる。てっきり居抜きかと思えば、実はビルも空間も新たに造られたばかりだというから二度驚かされる。令和のこの時代に、あえてこうした内装を選ぶ。その事実に、最初は戸惑いながらも、次第に“確信犯的な潔さ”に、ただならぬ面白さを感じ始めた。
時代の流れやトレンドを追うのではなく、あえて自分の感性に忠実であること。その選択が、むしろ次の時代を象徴するスタンスなのかもしれない。世の中は振り子のように揺れ動き移り変わるというが、もしかするとこの空間は、昭和回帰ではなく、今を働く令和の人たちにオーナーから与えられた革新的なギフト。舞台は昭和、働き方は令和。ここからどんな新しい働き方が編み出されるのか楽しみだ。
EDITOR’S EYE
飲食は不可だが、用途に関しては柔軟な相談が可能。他フロアにはクリニックや貸しスタジオなどが入居しており、建物全体の雰囲気も穏やかだ。なお、近くの「川せみ」では、美味しい蕎麦を手頃な価格で味わえる。内見の際には、ぜひ帰りに立ち寄ってみてほしい。