神宮前オフィス|明治神宮前駅近く1F空間
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LOCATION
場所は神宮前6丁目にある隠田商店街。キャットストリートと明治通りの間、明治神宮前交差点まで徒歩で僅か2分。そう聞くだけで、この場所が表参道・原宿の中でも中心地に近いとわかって頂けるだろう。様々なショップやカフェなどがひしめき合うこのエリアで、人気のギャラリー「アンノン原宿」や老舗のお弁当屋さん「まるせい」など、新しいカルチャーや昔ながらのお店が混在しているのもこのエリアの面白さと言える。
そんな商店街の中心とも言えるY字路のちょうど真ん中に、主張の強いコンビニやエクステ専門の美容室が入居し、少々雑多な顔を持つこの建物を見つけた。
SPACE
募集は1Fの奥側区画。1F道路面にある「ファミマ」のインパクトの影に身を潜めた様な、エントランスの突き当たりにあるその区画。閉ざされた緑色の鉄扉によって中が見えないという不安さはあったが、そこには意外なほどスッキリとした良い雰囲気の空間が隠れていた。
室内は、前入居者が退去したままのしっかりとヨレたスタンダードなオフィス仕様。それでも印象が良いのは、空間の奥側にあるガラス面のおかげだろう。実はこの建物の裏は、幸運にも空き地になっていて、色っぽく陽が差し込んでいたり、窓の先に裏側の敷地の緑が揺れていたりと、この状態でも気持ち良さすら感じることができる。そしてヨレた空間は、ボードを貼った状態でも天井高が2,700mmというポテンシャル。おまけに、引き渡しは、貸主の方でスケルトン空間(設備アリ)の状態まで整えてくれるというのだから、期待と夢が膨らむ空間だった。
HOW TO USE
正直いって、コンビニの裏という雑多感は心配のタネとしてはかなり大きいだろう。しかし、室内で感じられたポテンシャルを考えると、それさえ乗り越えてしまえば、夢は広がる一方だ。それならば、こんなのはいかがだろうか?
原宿に隠れ家を作るプロジェクト発足。ワクワクしてこないだろうか?
隠れ家たるものは大抵雑居ビルにあるもの。この雑多感のある環境はまさにそれとも言える。外からは全くそんな様子のないところにこそ、潜んでいるのが隠れ家というもの。そうなると、むしろコンビニという存在感の強さも隠れ家にとっては有難い隠れ蓑とさえ思えてくる。そう、ここは、原宿の中心という賑やかな場所、そんな中にある隠れ家の様に楽しく、ひっそりと静かな仕事場。どうせなら隠れ家感を高めるため、引き渡されたスケルトン空間にあまり手を加えず、味のある家具を設置したり、色気のある照明で隠れ家的な世界観を高めてみる。敢えて、鉄扉も閉ざしたままにして、開けるまでどんな空間かわからないというのもより隠れ家らしくて面白いだろう。
一歩外に出れば、たくさんの人々が往来し、賑やかな原宿の中心とも言える場所にある隠れ家。外に出る度にそんなギャップを感じつつ、自分たちだけの隠れ家オフィスで、こっそり優越感に浸りながら働いてみて頂きたい。
EDITOR’S EYE
オフィスとしての利用が前提ではあるが、ショールームやサービス店舗なども相談可能。立地柄、賃料はそれなりなので、オフィス+αの使い方が想像しやすいかも。そんな風に来客のある使い方だったとしても、ここを訪れた人々を、外からのギャップでしっかり魅了できる、そんな空間になってくれそうだ。