代々木上原オフィス|荒々しいスケルトン空間
EDIT
掲載写真・テキストは前回の3F一括募集時のものになりますが、今回の募集は301号室の分割区画となります。
LOCATION
代々木上原から徒歩1分。北口の、ファミマではなくセブンの方の出口、といえば分かりやすいだろうか。そのセブンの裏手にぐるりと回ると一気に下町感が強くなり、数秒前に駅前にいたのが嘘のような錯覚に陥る。そんな路地裏に、自分の世界を確立しているかのように、はたまた実は何も考えていないように南側を見つめる、澄ました横顔を向ける3F建のこのビルがあった。
SPACE
募集しているのは最上階の3F。室内に足を踏み入れると、荒々しいスケルトン状態に目を奪われる。実は元々住居だった2区画がガッツリ解体され1つの空間になっており、その名残も随所に見られるのだ。
水回りだったであろう部分は一段下がって落とし穴のようになっているし、絶対前までバルコニーだったでしょ!とツッコミを入れてしまうタイル張りの2つのスペースは、上を見上げるとトタン屋根。本当にこのままで大丈夫!?と感じつつもどこかワクワクしてしまう自分がいる。悲しげにぶら下がった配線やエアコン、天井の波打つデッキプレートも、すべての要素がこの空間を演出しているかのように思えてくる。少々不安を感じさせる要素が続いたかもしれないが、そんな空間でもポジティブに捉えられるのは、実は4面採光で明るい空間だったりもするからだろうか。多少自虐的な側面もあるこの根明(ネアカ)空間、意外とアリだと思ってしまうのは自分だけだろうか?
HOW TO USE
この建物は、2024年に変わった現オーナーが、丸ごと1棟を生まれ変わらせようと新たに入居者を募っている途中。そんな建物の中でも専用エレベーターを使える最上階の3Fはトクベツで、秘密の場所っぽい隠れ家感を味わえるだろう。と言っても若干頼りなさのあるホームエレベーター程度のもの。そのゆっくりとしたスピードはちょっと笑えるが、ここはその先への期待感を高める演出と言っておきたい。(ちなみに実際には階段を使った方が早いことは、聞かなかったことにして欲しい。)ネアカでありなんだか憎めない、愛嬌のあるこの空間。擬人化したら、絶対世話を焼かれそうなタイプだ。
そんな空間には、オフィスにしろ店舗にしろ、様々な人が入れ替わり立ち替わり顔を出すようなイメージがしっくり来た。ネタのような要素が散りばめられている面白い物件だが、室内の状況を見れば、ノリで行くには相当な覚悟が必要なことは間違いない。ここは男気ある度胸を見せて内装をガッツリ行い、みんなに愛される空間を作り上げてみて欲しい。
EDITOR’S EYE
他フロアでは雰囲気の良いビストロなんかもオープンしており、口コミで人気も高まりつつある様子。一気に価値が高まっている印象の建物なので、この流れにぜひ乗ってみてはいかがだろう。