渋谷オフィス|ライトコート付きの天高空間
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LOCATION
骨董通り入口から青山通りを渋谷方面へと進む。青山学院大学向かいの国連大学周辺は、セットバックされて建物が建っている分、歩いているだけでも開放感を感じ気持ち良い。
そして、閉館してしまっている“こどもの城”を過ぎてすぐ、右側の路地に入ると、大通りとはガラッと変わった落ち着きのある街並みに。そんな裏通りっぽい穏やかな道をもう少しだけ歩けば、最上階のアーチ天井と窓から覗く骨組が特徴的なこの建物を見つけることができる。
SPACE
建物自体は4F建て。やや特殊なビルで、エレベーターはあるものの、3Fまでとなっている。募集中の区画は最上階の4Fなので、エレベーターを降りた先は、右へ左へとうねうねした階段を上っていく。ちょっとした秘密の場所に来たようで、自然と期待値が上がっていくこの感じは個人的にはかなり好き。そして、辿り着いた先で若草色のドアを開けると、天井の骨組みと照明を当てたようなライトコートが目に飛び込んできた。これこそがこの空間の絶対的な2つの要素。
まるで舞台のようなライトコートには空から光が差し込み、全方向に柔らかく散らばって行く。すると天井の骨組みに陰影をつけ、奥行きを持たせるのだ。また、家具を配置するだけでごく自然にゾーニングされる作りになっている。稀有であるだけではなく、少々神秘的な印象も併せ持つ、とても面白い空間がここには存在していた。
HOW TO USE
建物に踏み入った時から、建物全体に流れるこの独特なワクワクする空気感はどこから来るんだろう?と感じていたが、ふと、ドアが開け放たれている区画が多いことに気が付く。建物の素材感も相まって、どこか懐かしい学校の休み時間のような活気や、雑多な雰囲気もこの建物にはある。
そんな空気感よろしく、4Fの区画も20〜30代を中心とした若い企業が、シームレスに、分け隔てなく、ワイワイガヤガヤと仕事をしている風景が自然と目に浮かんだ。いつでも誰かに相談でき、談笑し、様々なアイディアを出し合う。きっとこの空間では、そんな働き方が似合うはずだ。
とことん仕事に打ち込み、若草物語のマーチ家の四姉妹のように、夢を叶えるための1拠点として選んでもらえたら嬉しいと思う。
EDITOR’S EYE
撮影したのはリフォーム工事前であった。実はここから、床はタイルカーペットに変更されることをご留意いただきたい。とはいえ入居後の変更はもちろん可能なので、より自分たち好みの空間にして楽しんでみて欲しい。