南青山オフィス|PRADA至近 内装居抜き空間
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LOCATION
表参道交差点からみゆき通りを進む。そこは、交差点すぐ近くにあるバレンシアガを筆頭に、国内外のハイブランドのショップが立ち並ぶ青山の中心的な通りの一つ。表参道側の華やかな印象とは少々異なるが、洗練された雰囲気が感じられ、道行く人々もどこかシャンとしている印象がある。そんな通りを進むこと徒歩3分ほど。この通りの中でも一際異彩を放つ、PRADA青山の建築の角を曲がったところに、洗練されたこのエリアの雰囲気からは少々浮いた存在にも感じられる、このレトロなマンションを見つけた。
SPACE
募集は201号室。住居仕様の空間を一度スケルトンベースにリニューアルした後、以前の入居者が施した内装が残ったままという空間になっている。そんな室内は、タイルカーペットの床に、大中小と細かく間仕切られた内装。正直言って、モルタル風のフェイクのクロスや間仕切りの位置など、南青山という立地を考えた時にはなかなか悩ましく思えてしまう。。。しかし、以前スケルトンベースだった際には、眩しいくらいに陽の光が燦々と差し込んでいたり、バルコニーからは周辺のハイブランドショップや南青山の街を望むこともできた。そんな過去の良い印象を思い返しつつ、現状の室内には、エアコンも男女別のトイレも備わっていて、設備面はしっかり快適だったりと、以前にはなかった良さも備えているのも事実。ちょっとばかし手はかかるものの、好みの内装に仕上げるだけで、大きく変化を遂げ、満足度高く利用できそうなイメージが湧いてくる、そんな空間だった。
HOW TO USE
南青山の中心とも言えるような絶好のポジショニングで、健やかな陽が差し込む空間。それに加え、この立地にして共益費込の坪単価は20,000円(税別)を切っているというコスパの良さも。さらに、現状の壁や内装を撤去したとしても、基本的には原状回復は不要で、クリーニングのみでの退去も相談可能という。それならば、あとはもう内装を整えて、利用するだけではないだろうか。まずは、採光を遮ってしまっている間仕切りを撤去し、気持ち良い陽の光を室内に呼び入れる。床材も取っ払ってしまい、モルタル床のスケルトンベースのスッキリとした空間へとマイナーチェンジしていくのが良さそうだ。そうして、拘った家具や植物で空間を満たし、居心地の良い室内で働く満足度も高められるはずだ。
元々あるたくさんの良い要素をしっかり詰め込んだ現在は、ある種羽化を待つサナギのような状態とも言えるかもしれない。そこから室内をしっかりとアレンジし、蝶のように美しく羽ばたく様な空間にしていただければと思う。
EDITOR’S EYE
以前の募集の際のスケルトンベースの室内の様子も以下のURLからご覧頂けるので、ぜひ削ぎ落とす際の参考にしてみてはいかがだろうか。