南青山オフィス|骨董通り至近ポテンシャル空間
EDIT
>>LOCATION
場所は骨董通り。かつては骨董品店が軒を連ねていたことが名前の由来となるが、現在では南青山らしいファッション関係のショップや小洒落た飲食店などが、通りを華やかに彩っている。青山エリアの中では、元々レトロな建物が多いエリアではあるが、徐々に古き良き味のある建物もその役目を終え、新しい建物へと姿を変え始めているのも見受けられる。そんな骨董通りと駒沢通りの交わる交差点の角地に、まだまだ現役のこのレトロな建物を見つけた。
>>SPACE
約半世紀もの間ここに立っているこの建物。骨董通り側からも、根津美術館のある駒沢通りからも、この建物が認識しやすく、昔からこの場所を陣取っていたこともあって、ポジショニングはかなり良いと言えるだろう。
そんな建物の室内は、壁のクロスが剥がれていたりと、前入居者が退去したままの極めてヨレた状態の空間。そして、部分的にフローリング調の床とタイルカーペットの床が分かれていたり、大きな鏡が2面に貼られていたりと、現状からのテコ入れは必須になるだろう。さらに言えば、ポジショニングの良さはあるが、レトロ系ビルの空中階で坪単価は意外にも強気な設定。しかし、オフィスだけでなく、店舗としても利用可能で、重飲食まで含め業種の自由度は高いのだ。そんな物件ではあるが、駒沢通り側の窓からの採光があって、明るさも確保されていたり、剥がれたクロスの裏側に垣間見える躯体の味のある雰囲気なども感じられ、なるほどなるほど、と納得する自分がいた。
>>HOW TO USE
正直、現状の室内を見てピンと来る人はいないのではないか?自分ですらも、この状態だけを見て、ここからポテンシャルを見出すのは難しく、正直無理。では、なぜ空間の紹介も含めて、ポジティブな印象に寄った紹介になっているのか。それは、単純にロケーションが良いとか、坪単価がお得ということではない(むしろ強気、、)。ではなぜか。正直、言い出しにくいが、、実は、他のフロアで内装をほぼ全て取っ払ったスケルトンに近い状態でめちゃくちゃカッコ良い使い方をしているのを知っていたからである。そうです、やったことのあるクイズを知らない顔してシレッと回答してしまうようなズルをしました。。そんなイメージがしっかりあったことで、この空間も間違いなくそんな風に良い空間へと生まれ変わるという確信あり!
多少ズルしてしまったが、そんな良い例はしっかりと参考にさせてもらいつつ、利用用途の自由度も含めてフル活用して働く。目の前にある問題の答えがわかっているなら、挑戦しなきゃもったいない!
EDITOR’S EYE
交差点の角地にあるお弁当屋さんもかなりの老舗で、お弁当も存在感もどちらも良い味を出している。そんな古き良きを体感できる建物や場所も少しずつ減ってきてしまっているので、長く大切にしたい、そんな風に思った。