駒場SOHO・オフィス | 庭付き戸建て1棟
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>>LOCATION
井の頭線の渋谷と下北沢との中間にある駒場東大前駅。駅周辺には昔からある商店や飲食店なども点在し、ランチなどもリーズナブル&ボリューミーという学生街らしい雰囲気を楽しめるこの街。そんな駅前から少し離れるだけで、高級住宅地や緑豊かな公園などが混じる、穏やかな街並みに移り変わるところもまたこのエリアらしくて魅力だ。今回は、そんな落ち着いた住宅街の中に、のんびりと佇むこの戸建てを見つけた。
>>SPACE
建物は2つの家が連なる、いわゆるテラスハウスの一画。少し時代感のある見た目ではあるものの、ゆったりとした敷地と木々の緑に囲まれ、なかなかいい雰囲気を匂わせている。
室内は4LDK+メイドルームという間取り。元々は外国人向けに作られた建物のため、大型のLDKをはじめとして、各個室や廊下、玄関などに至るまで、1つ1つのスペースがだいぶゆったりと作られている。天井もデフォルトで高く、洋風の装飾が所々アクセントとしてサラッと加えられている感じもいい。その雰囲気はただの住宅というよりは、どこか別荘のような非日常さすらある建物で、光もよく射し込み、窓を開ければ外の緑の香りや心地いい風が通り抜けるような、都心とは思えないのどかな雰囲気がとても居心地が良かった。
>>HOW TO USE
先にも述べたように、住宅というよりは、まるで別荘のような、穏やかな周辺環境とおおらかな空間の雰囲気がこの建物の魅力。言うなら、平日に過ごす×働くための別荘兼オフィス(SOHO)というのも面白いかもしれない。この空間にはいわゆるオフィス家具というのは似合わないと思う。置くなら木やアンティーク調の素材感あるもので、空間との温度感を合わせる感じ。特定の固定席も設けず、完全フリーアドレスで、気ままに好きなテーブルに腰かけたり、床に転がしている大きめのクッションでリラックスしたり、なんなら階段だっていい椅子となる。ここではそんな自由な働き方がよく似合うだろう。
建物として際立ったクールさやスタイリッシュさがあるわけではないが、全体的に明るく優しい顔つき。結局そういう空間が一番落ち着くし、家でもなく、オフィスでもなく、駒場にある別荘風邸宅というちょっぴり非日常感も味わいながら、のどかに働く時間が好きになるはずだ。
EDITOR’S EYE
駅まで徒歩4分という距離感。近くには大きな公園があったり、少し歩けば緑道が現れ、本当に避暑地に来たのではと錯覚しそうになる。駅前に立ち並ぶ商店なども、昔から残るところが多く、都心とは思えない、ノスタルジックな光景がこの駒場東大前というエリアをより面白いものとしているように思える。