五本木オフィス|交差点角地の1棟物件
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>>LOCATION
最寄りは学芸大学駅。駅の東西にはアットホームな空気感の商店街が広がり、馴染みのチェーン店のみならず、この街ならではの飲食店や古着屋などバラエティ豊かなお店が立ち並ぶ。散歩するだけでも楽しめてしまいそうな商店街に、つい足を踏み入れたくなったが、今回はグッと堪え、高架下を沿う様に祐天寺駅方面へ。開けて見通しのいい五本木の交差点角地で、コンクリートにピンクのアクセントをあしらった、どこか愛くるしさ漂うこの建物を見つけた。
>>SPACE
2024年10月にリニューアルされた5フロア構成の1棟ビル。それ以前は小豆色の外観をしており、その変化の振れ幅の大きさに驚きつつも、同時にそれが建物への期待に繋がった。室内は各フロア約25㎡程度の超コンパクトサイズ。通りからの視認性も良く、スーッと中へ足が向きそうな、明るくクリーンな1Fと、正直好みが分かれそうな内装をした2〜3Fのオフィスフロア。そして4〜5Fはナチュラルで柔らかな印象に整えられたメゾネットの住居仕様で、最上階には抜け感と富士山を眺望できるとっておきのバルコニーが付いていた。
コンパクトかつ、各フロアで個性がバラバラなそんな空間は、1つの味をじっくり味わうのではなく、異なる味を少しずつ味わう食の楽しみの様なワクワクさせられる建物だった。
>>HOW TO USE
この空間を分かりやすく例えるなら、ディナーのコース料理。と例えたいところだが、コンパクトでどこかバラエティに富んだ印象を受けたので、1つの袋に複数の味が個包装されたお菓子のアソートパックといった感じ。1棟で1つの味に絞るのもありだが、個人的には、現状の様に各フロアで個性を持たせるのが正解と思えた。その理由としては、実はこの建物にエレベーターが無く、フロアごとの個性や用途を際立たせないとアップダウンのモチベーションが保てない、、なんてことも想像できる。なので、例えば、スタッフごとの固定の席を設けるのではなく、フロアによって、“育む”、“捗る”、“創る”、“集う”、“寛ぐ”などのコンセプトを設け、それに合わせ空間自体をアレンジし、活用方法を生み出してみるというのが相性が良さそう。そんなオフィスであれば、その日の気分や、仕事の状況で自由に上下階を行きしながら、1棟丸ごと楽しめる使い方が実現するのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
お菓子のアソートパックを買うと必ず起こるあるあるは、“なぜか1つの味が売れ残ること”だと思う。。この空間はそうならないように、メンバーの好みをしっかりと分析した上で、計画していただきたい。