代々木オフィス|最上階 天高3.6m空間
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>>LOCATION
ここは代々木。駅周辺にはオフィスビルや学校、さらには雑多な飲食店が立ち並び、駅前のスクランブル交差点はビジネスマンや学生など、多様な人が行き交う。新宿駅と原宿駅に挟まれるポジションでありながら、街としてはある種、新宿色が濃い印象を受けるだろう。そんなスクランブル交差点から原宿方面へ進むこと徒歩4分。1Fに中華料理屋、B1Fにはライブハウスと賑やかさのあるこの建物を見つけた。
>>SPACE
募集区画は、最上階6F。しかしながら、エレベーターは5F止まりで、専有部までは内階段を使わなければならないという、少々勿体ぶっているような変わった作り。そのことを知る者だけが、唯一辿り着ける秘密部屋のような気にもさせ、個人的には嫌いじゃ無い。そして、扉を開くと、天井の予想以上の高さに驚かされる。計測すると、ボードが貼られていながらも天高は約3.6m。内装こそ白のクロスに、ヘリンボーン柄のフロアタイルと、少々の物足りなさを感じてしまうかもしれないが、それでもこの天高を持ってすれば、それくらいのことはアレンジすれば良いと割り切れるのは、きっと自分だけではないはずだ。
天井が高く、開口部が限られているからか通常のオフィスより極めてすっきりとした空間。そのシンプルさにより、少々物足りなさ?すら感じてしまうかもしれないが、それらの要素が相まって独特な印象を醸し出す。一見写真では普通に見える空間だが、不思議なスケール感とその独特な雰囲気はかなりの魅力が詰まっていた。
>>HOW TO USE
突然だが、“カテドラル効果”をご存知だろうか。これは、天高が人の思考に影響を及ぼすというもので、天井が高い空間では創造的な思考が広がりやすく、低い空間では集中力が高まるといわれている。ちなみに一般的にはオフィスの天高は2.5〜2.6m程度。そう考えると、この空間はクリエイティブな作業をするのにもってこいの環境なのは明らか。さらに追求するのであれば、照明や内装、インテリアに拘わり、空間の満足度を高めたいところ。床は質感のある材質に取り替え、背の高いグリーンやリラックスできるような座面の低いソファーを置き、あえて視線を落とすことによって、より天井の高さを体感できる効果を狙ってみる。
そんな居心地の良さを備えた空間であったら、この天高との相乗効果で、今までにない思考回路が何かの拍子で繋がる気もしてこないだろうか。
EDITOR’S EYE
僕らは不動産屋なので、物件の前情報は持っている。この物件も当然ながら、天高3.6mあることは認識済み。それでも、思っていた以上の高さに驚きでテンションが上がったほど。この高さを言葉だけでは伝えきれないので、ぜひ体感して欲しい。