池尻大橋オフィス|心地良い籠り感ある空間
EDIT
b> >>LOCATION
最寄りは池尻大橋駅。駅前は246や首都高が走ることもあって少々雑多な印象はあるが、246を1つ入ると静かな住宅地へガラッと景色が変わる。さらに東口のすぐ側には、どこかノスタルジックさを感じさせる商店街があり、行き交う人も穏やかな印象。東京の交通インフラと地元民の暮らしの支えが交差しているとも言えるそんなエリアで、控えめにひっそりと立つこのコンクリート打ちっぱなしの建物を見つけた。
>>SPACE
今回募集となる2F部分は、鉄製のルーバーが設けられ、外からは室内の様子を感じとることができない。さらにはコンクリート造りという外観もことも相まって、建物はどことなく要塞のようにも思え、室内は少々重たいイメージの空間かと想像した。でもその予想は、半分正解で半分不正解。室内はコンクリート剥き出しの柱梁がどっしり構えつつも、床から天井まで大きく開口した東側のスリガラスの窓からたっぷりと光が差し込む。その陽の光がいい具合に、コンクリの重ためな印象を和らげていて、程よく心地良い籠り感へと繋がっていた。そして、ぼんやり空間を俯瞰して見ると、間取りの形状や柱梁、アクセントとなるガラスブロックや市松張りのフローリングにいたるまで、縦と横の直線ラインがはっきりとしていることに気が付く。その直線が織りなす“キッチリかっちり”具合が、キリッと空間全体を引き締める役割となり、働く空間としての好感度をしっかりと高めていた。
>>HOW TO USE
少々エッジの効いた尖ったオフィスが、池尻大橋の住宅地にあるというのが面白いと思えるのは僕だけだろうか。正直この住宅街では浮いた存在かもしれないが、それでも駅前の穏やかな商店街や少し足を伸ばせば銭湯があったり、気兼ねなくふらっと入ることができる飲食店があったりと、まるで地元で過ごしているかのようなローカルな気持ちで働けるというのは、贅沢だと思える。渋谷と隣り合う立地でありながら、いい意味で下町っぽさを感じられ、賑やかさのベクトルは正反対。だからこそ、時間の進み方もゆったりとしていて、自分たちのペースで仕事ができるはず。落ち着いた場所に、程よい籠り感のある空間と、しっかりと集中して働くには、バッチリな環境だと思える。
EDITOR’S EYE
池尻大橋駅から僅か1分で、坪単価14,540円(税抜)とリーズナブルな設定。さらに敷金3ヶ月/礼金1ヶ月で初期費用も抑えめと、条件面もなかなかバッチリではないか。