渋谷オフィス|砂浜付き居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
場所は、表参道駅と渋谷駅の中間ほどに位置する渋谷2丁目エリア。洗練されたショップも多く連ねる賑やかな青山通りを1つ入ると現れるのは、昔から残る庶民的な飲食店や、レトロなマンション。そして、その中に新しめの大型オフィスビルと独特な雰囲気を感じられる。そんなエリアの六本木通り付近。言ってしまえば、どこにでもあるようなオーソドックスな見た目のこのビルを紹介する。
>>SPACE
予め言っておくが、オーソドックスな外観とは裏腹に、募集区画である7Fはクセ強。今回は、元々人材関係の企業が使っていた空間の居抜きでの募集となる※1。
メインとなる執務スペースには、驚くべきことにサラサラとした砂が敷かれ、革靴やスニーカーで歩くと砂浜を歩いている感覚そのもの。そして、木材で造作された小上がりスペースは、海の家のようにも思え、まるで遊び心溢れるビーチのような空間だ。しかし、それに隣り合うエリアは、“仕事以外するな”と言わんばかりの具合で、6箇所に区切られた大小の個室が並ぶ機密性の高い作業や高集中ワークを実現することに特化した様な環境が用意されている。その為、1on1や4人程度で利用できる会議室の他、ソロブースがあるなど、機能性は申し分なく、ストイックを極めた様な印象だ。
“派手に遊ばれた空間”と“生産性だけを追求した空間”。この対極にある2つの性質を持つスペースが、29坪の中に同居するこの物件は、なかなか見所があるなと感じた。
>>HOW TO USE
“遊ぶ時は全力”、“働く時も全力”と自分を律することができる大人であれば、この空間をオフィスとして使うことは十分可能なはず。この空間においては、ビーチで過ごすかのように、短パンにビーチサンダルでいる方が自然だし、BGMはサマーソングを流して、より世界観を作り込むのも良さそうだ。そして、やっぱり、、、現状少々コンパクトに分かれ過ぎている小部屋は、自分たちの働くスタイルに合わせて、一部の壁を撤去したり、居心地良くするためにアレンジすることもお勧めしたい。対極の性質の空間が共存する面白さもあるが、そんなにストイックになれないよ、、というのがリアルなところだろう。
素敵な大人の遊び心を持った人が実現させた、夢のようなこの空間だが、実は居抜きとしての募集は、夏の間の期間限定。夢のように消えて無くなってしまう前に、同じ遊び心を持った者がそれを引き継ぐというのは素敵ではないか。
EDITOR’S EYE
アーチ型にくり抜かれた壁には、間接照明が取り付けられ、ライティングにも拘りを感じられた。夜のムードも良い空間であれば、仕事終わりは、外に飲みに行くよりオフィスの浜辺で一杯やってしまいそうだ。