神宮前オフィス|5.6m吹き抜けの1棟物件
EDIT
>>LOCATION
住所は神宮前1丁目。このエリアはカルチャーの発信地であり、若者で賑わう竹下通りが真っ先に思い浮かぶ人も多いだろう。ただ少し視線を広げれば、大型オフィスビルや神社、住宅や中学校などもあり、カルチャーと私生活が密に共存するエリアと言える。そんな原宿のメインエントランスでもある、原宿駅竹下口から千駄ヶ谷方面へ進んだところ、千駄ヶ谷小学校交差点の脇にひっそりと立つこの建物を見つけた。
>>SPACE
建物のぱっと見の印象は普通の1F-3Fの1棟物件。だが室内は、その見た目とはかなりギャップのあるインパクト大な空間だった。1Fは、駐車場と連続するガレージのようなポジションながら、スタンダードなオフィス仕様の空間。しかし、この物件の真髄は2Fから。2Fに上がると、一部天井高最大5.6mと開放的な吹き抜け空間が一瞬でテンションを上げてくれる。撮影当日は生憎の雨模様だったが、それでも天窓から入る光で十分すぎるぐらい明るく、晴れた日にはもっと気持ちの良い空間になることは間違いない。そして、そんな吹き抜け空間の隣には、離れのような空間もご用意。大きめなキッチンと明治通り側一面の開口部、良い感じにヨレたフローリングが、なんとも印象的で、この空間だけでも主役を張れるほど。残る3Fは渡り廊下で繋がる個室が2つ。どちらの個室も吹き抜け側に大きな窓面が設けられ、明るく互いに室内を確認できるほど、抜け感すら感じられる気持ちよさがある。内装こそ、建物全体を通して前入居者が退去したままの使い古された状態だったが、それがこの空間たちには妙に合っていて、今の状態をベースに整えれば十分、と思えるほど雰囲気のある空間だった。
>>HOW TO USE
この仕事をしていると、“かっこ良い物件“や”雰囲気の良い物件”などを、たくさん目にしてご紹介する機会はあるが、“面白い!!”と胸を張って言える物件に出会えることは結構珍しいものだ。この空間は、よく希望をもらう十分な天井高、カフェのような雰囲気や明るい空間、そして、何よりもワクワクする空間など、そういった空間ニーズをたくさん兼ね備えているんだから、“めちゃくちゃ良い“と純粋に思える。ただ、ここで1つ残念なお知らせが、それは取壊し計画により契約期間は3年間(予定)に限るとのことだ。多くの人たちが求める要素をたくさん詰め込んだ、理想のような建物がもったいない、、、という気持ちが一番だが、せっかくなら残された時間を大事に、とことん楽しんで使ってみて欲しい。期限があるからこそ、余すことなく使ってあげることで、愛着を超えた愛情も湧くだろうし、たとえ、時間が来て違う物件に引っ越してしまったとしても、そのめちゃくちゃ愛したオフィスはメンバーたちの記憶にずっと残るのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
敷地内には車2台ほどの駐車スペースも兼ね備える。1Fの駐車スペース側の空間はシャッターを開けることもできるので、荷物の搬出入が多い企業などにも重宝しそうだ。そうこれも、ご希望の多いニーズの1つ。