恵比寿オフィス | 恵比寿駅2分、2方向バルコニー付きのスケルトン空間
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LOCATION
華やかで商業的なイメージの強い恵比寿。大型商業施設がある一方、駅周辺には飲食店が並び、人も車も行き交う、少し雑多で気取らない顔もある。渋谷ほど賑やかすぎず、代官山ほどおしゃれに気を張る必要もない。そんな、ほどよく肩の力が抜けた恵比寿の温度感が、個人的にはなかなか好きだ。今回の建物は、恵比寿駅からわずか徒歩2分ほど。恵比寿西二丁目の五差路方面へ向かう、飲食店が軒を連ねる通り沿いにある。建物としては、地上階にも飲食店が入る見慣れた駅前の商業ビルといった印象だが、その中に期待をいい意味で裏切るこの空間が待っていた。
SPACE
5Fへ上がり、ガラス扉の先を覗いた瞬間。思わず「おっ」と心の声が漏れた。そこに広がっていたのは、コンクリート剥き出しのスケルトン空間。建物の雑多な印象とは打って変わって、クールで洗練された雰囲気がありながら、どこか温かみも感じられる。2方向に窓が並び、その先には広めのバルコニーまで。外へ出ると、街の賑やかな音が一気に飛び込み、すぐ目の前をJRの電車が行き交う。室内の空気感から、ふっと駅前の日常に引き戻される。このギャップもまた、この空間ならではの面白さだろう。
今どきのきれいに整えられたスケルトンとは違い、ここは内装を剥がしたままのラフな姿。それなのに、このままでも十分格好いいし、壁に残された糊の跡さえ、いい模様としてこの空間によく映えている。荒々しいのに、妙に居心地もいいという。このバランスが、なんとも絶妙な魅力を備える空間だった。
HOW TO USE
この空間、無理にきれいに整えすぎなくてもいい。いや、むしろ整えないでほしい。壁の糊跡や剥き出しの躯体は、それだけで十分いい味を出しているし、むしろそのラフさが魅力。床や照明など必要なところは整え、中央に大きなテーブル、窓際にはラウンジやフリースペースを配置。木の家具やラグ、ちょっとクセのある椅子やペイントなどを織り交ぜ、自分たちの感性でカジュアルに自由に遊んでみるといい。
ここに似合うのは、デザインやアパレルなど、自分たちなりの美意識を持つ方々だろう。集中して手を動かし、煮詰まったらバルコニーでひと息。昼は近所の店を開拓し、夜はそのまま一杯。恵比寿の便利さをさらりと使いこなしながら、少々雑多なビルの5Fで、誰に見せびらかすでもなく、シレッとかっこよく働く。そんな姿が、なんとも粋じゃないか。しかもエアコンや水回りは残り、駅近で賃料も手頃という。最初は何気ないビルだと思っていたのに、知れば知るほど「やるじゃん」と思わされる。さらにそこに使い手の感性まで加われば、きっともっと面白くなるはずだ。今度はここで働く人たちにまで「やるじゃん」と言いたくなるような、そんなかっこいい働き方を、ぜひ見せていただきたい。
EDITOR’S EYE
いつもなんとなくスルーしてしまう恵比寿駅近くのビルの上階に、こんな空間が隠れているとは驚きと嬉しさを感じた。入口扉がガラスなので、いい見せ方もできるし、もちろん空間もいい。さらに条件面まで優秀という。なんか久々に光る空間を発掘してしまったような満足感に浸っている。