広尾オフィス | 最上階大型バルコニー付きペントオフィス
EDIT
>>LOCATION
最寄りは恵比寿駅。駅前の人混みを避けて進み、渋谷橋の交差点を右手へと入る。春には桜並木が広がり、夏には気持ちのいい緑と木陰を作り出すこの明治通り沿い。交通量が多い通りの割に、どこかのんびりとした雰囲気がこの通りにはあり、行き交う人々も気持ちゆったり目に歩いている印象。そんな通りを広尾方向へ進むこと2〜3分ほどの場所に、このスラリとした立ち姿が印象的なビルが立っていた。
>>SPACE
クリアなガラス張りのファザードと、街路樹の緑がいいコントラストを生み出すこのビル。ご紹介はその最上階12Fにある空間。この最上階というワードだけでも心踊るのに、そこにはテンションがかなり上がるこの空間が現れた。
ビルの最上階に作られた、まるでペントハウスのようなこの空間。室内はこじんまりとしたサイズ感だが、3方向に開けられた多くの窓によって、そのコンパクトサイズをものとも言わせないほどの空間の広がりや、光も良く射し込むために、とても健やかな雰囲気が漂っている。さらに外にはその居室と同じサイズほどの大きなバルコニー付き。周囲に同じ高さの建物が少ないため、外に出れば大きな都心の空と、六本木や麻布台、東京タワーなどが一望。さらに部屋の反対側にある小さなバルコニーからも、渋谷方向の景色がほぼ丸見えだ。この空間は機能性を重視したオフィス仕様という感じではなく、例えば社長室のように、より特別な目的のために作られたようなスペシャルな空間だった。
>>HOW TO USE
周囲から頭ひとつ飛び出したようなスペシャルな作りが故に、この空間はどこか孤立しているようにも見えた。とは言え、それは決してネガティブな意味ではなく、むしろ好んで1人の時間を楽しむ人に使われ、この空間もまた、そんなポジティブな印象だ。
元々の空間の作りや雰囲気はなかなかのものだが、欲を言えばこの味気ないオフィス仕様に少し手を加えたいところ。あまり費用をかけずとも、照明にペンダントライトを追加したり、床を明るいモルタル調のタイルカーペットに変えるなどでも、本来の素地の良さが相まってかなり雰囲気も向上するはずだ。そして、あまりみんなを集めてワイワイ、というよりは、この陽だまりの空間で、気の合う少人数の仲間たちと、じっくりと個々の好きな働き方を楽しんで頂きたい。時にはバルコニーに椅子やテーブルを出して、日光浴をしながら働いたり、仕事に目処がついた夜には、ランタンの灯りなどで雰囲気を盛り上げ、コーヒー片手に夜景を眺めながら、しっぽりと1日を締めくくる。この時間が楽しいんだよね。そんな声が漏れてきそうだ。
広尾の最上階で、こんなにも眺望が抜け、陽もよく入り、大きなバルコニー付きの誰もが憧れる空間で、あえて明るくオシャレな孤立を楽しむ。もはや上級者向けとも言える、そんな贅沢な働き方ができる空間が他にはあるだろうか?
EDITOR’S EYE
この魅力的すぎる大きなバルコニー。夢広がるスペースだが、実は風などの安全上の縛りから、タープなどの日除けや、家具、植栽などを常設することは一切NGとのこと。もちろん使用自体は可能なスペースだが、基本的には使いたい時に椅子やテーブルを出し入れする程度となる。そこが少し残念ではあるが、考えようによっては、常に片付けられるので、変に散らかることもないし、都度設営するたびに、アウトドアのようなワクワク感を感じられるかもしれないと考えれば、それはそれで有りな気がしてきた。