渋谷オフィス・店舗 | 2023年新築の1棟貸しビル
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>>LOCATION
場所は渋谷駅と表参道駅とのちょうど中間ほど。こどもの城の脇道を奥へ入った、大型ビルなども立ち並ぶオフィスエリアで、246の賑やかな印象から、ガラッと静けさを取り戻したような穏やかな環境が広がる。そんなエリアの一角に立つこの建物。隣にある建築家:青木淳氏による設計で有名な白いオフィスビルの脇に、まるで物陰に隠れるようにひっそりと立っていた。
>>SPACE
2023年3月に竣工したばかりの新築ビル。隣り合う個性強めなデザインビルとは対照的に、こちらはシュッとした顔でスマートな装いをしている。
1棟6フロアで構成されるこの建物。各フロアはスケルトン天井仕上げがデフォルトで、天井高は1Fで約4.8M、その他のフロアでも各3.6Mほどと、申し分ない開放的な作りとなっている。昔ながらのいわゆるオフィス仕様とは異なる、今どきなニュースタンダードなオフィス空間という印象だ。
居室の他に、屋上にはリラックススペースも付いていて、そこからは渋谷の新しいビル群なども望める。また、建物前の2台分の駐車スペースも、このエリアでは地味に有難い特典だろう。柄付きのフロアタイルマットなど、所々趣味趣向が分かれやすい仕上げはあるものの、基本的にはニュートラルな空間で、ここから如何様にも手を加えやすい、可能性を秘めたスマートな建物だった。
>>HOW TO USE
通常ならフロア毎に貸し出しそうなサイズ感の建物だが、今回は1棟貸しでの募集となる。なかなかこのエリアで、このサイズ感の1棟というのも珍しく希少な物件だろう。1Fは店舗利用も相談可能だが、エリアの特性から、ここはあえてストレートに1棟オフィスとして使って頂くのはどうだろうか。
例えば1Fは会社のプロモーションやスタッフの憩いのスペースを兼ねて、オープンなカフェラウンジのようなスペースに。内装は、ちょっとやりすぎなぐらい、遊び心をふんだんに盛り込んでみたら面白いだろう。そんな1Fで遊び倒しつつ、上階は床を仕上げるぐらいで仕上がるので、ここではキッチリ気持ちを切り替えて、スマートに働く感じか。近くのこどもの城じゃないが、この建物のイメージは“大人の城”。大人らしい遊び心とスマート性も備えた、だれもが惹かれるかっこいいオフィス、そこでの素敵な働き方を目指して、今はまだ色のついていないこの建物をガッチリ染め上げたら面白いと思う。目指す宿敵は隣の白い巨塔。そんな巨塔にも負けないような小さくも存在感ある“大人の城”を、ここで築き上げてみるのも面白いのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
今はノーカラーなこの建物が、今後どのように着色され染まっていくかとても楽しみだ。個人的には1Fの天井高を活かして、思いっきり造作で遊び尽くす事で、一度みたら忘れられなそうなインパクトを生み出すのも面白いと感じている。デフォルトでスケルトン天井になっているため、床を変えるだけでもだいぶ雰囲気は良くなる空間だろう。