北青山店舗・オフィス | 表参道駅3分 2023年新築ビル
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>>LOCATION
場所は表参道エリア。ケヤキ並木の木陰が気持ちいい道沿いに、ハイブランドの店舗がキラキラと煌めく。それが一般的な表参道のイメージだと思うが、大通りから少し道を奥へ入るだけで、静かな住宅エリアが広がる事は意外とあまり知られていない。都心とは思えない穏やかな環境と、感度の高いショップや人々が交わるこの一帯。そんな日本一オシャレな住宅街の一面が、個人的には好きだ。この建物があるのは、そんな大通りと穏やかな環境との中間ほど。アップルストアの交差点から、渋谷方向へ道を入っていった、元クレヨンハウスの2件隣に立っていた。
>>SPACE
2023年3月に誕生したばかりの、ピカピカの一年生。まるでガラスの箱を段々に積み重ねたようなデザインで、シンプル且つ軽快さを備えた建物だ。元々店舗利用を前提としたテナントビルなので、その室内はフルスケルトン。あるのは空間の囲いだけという0な状態だが、その無駄のない潔い姿がむしろ好印象で、ここからいくらでも彩れそうな柔軟性を秘めている。2Fと3Fは、上下との段差をうまく通路&バルコニーとしていて、3Fの上には屋上(別途使用料有り)まで現れる。この辺りは元々低層な建物が広がる住宅エリアという事もあって、その屋上へ上がるといい感じに周辺の風景が抜けていて、とても気持ちがよかった。すぐそこには煌びやかな表参道の通りがありながらも、落ち着いた環境と、たまに鳴り響く近隣のセントグレース教会の鐘が心地のいい場所。そんな環境も味方につけた建物だった。
>>HOW TO USE
フルスケルトン&賃料単価を考えると、やはり店舗利用が現実的ではあるだろう。表参道の通りから一本奥へ入った立地とは言え、人気のショップが集まるエリアにうまくポジショニングしているので、なにかと幅広い層に受け入れやすそうな印象はある。また、1棟3フロアあるので、上階にはプレスルームやオフィスを混ぜ込むなど、複合的な使い方もイメージしやすいし、もちろんフロア毎に検討いただいてもいいだろう。いずれにせよ、この純白で色の付いていない建物をどう染めるかは自由。この表参道エリアらしく、カジュアルで自然体の大人かっこいい姿もいいし、柔らかな女性的な印象でふんわり整えるのもあり。またはポップな感じや、ちょっと怪しめな世界観などなど、様々イメージしていただきたい。
今回はこの建物の初めての船出の時。そのピュアな建物をどう自分色に染めていくか、そんなチャレンジも面白そうではないだろうか。
EDITOR’S EYE
新築+表参道という立地もあって、特に1Fの賃料坪単価はなかなかのだが、1棟で慣らせば少しは現実感は増すという感じか。分割貸しも可能だが、せっかくなら1棟でガッチリ世界観を持って彩っていただきたい。