池尻オフィス | リノベーション済みセミスケルトン空間居抜き
EDIT
>>LOCATION
最寄りの池尻大橋駅からは6分ほど。中目黒方向へ目黒川沿いに進んでいき、合流する山手通りを左に曲がるとすぐこの建物はある。目の前は交通量の多い山手通り。立ち並ぶのも昔ながらのオフィスビルという硬めな面持ちの建物が多いエリアだが、中目黒方面へ向かって山手通りの交差点を渡ってみると、すぐそこには「THE WORKS」という人気のシェアオフィスや、周辺にはおしゃれな飲食店なども点々とし、道ゆく人もカジュアルでオシャレな感じ。そんな、中目黒の雰囲気も同時に楽しめるような立地にこの空間を見つけた。
>>SPACE
建物は少し年期も入ったオーソドックスなオフィスビル。この池尻辺りではありふれた見た目だが、その2Fの奥には、言うなら中目黒側の感度の高い空間が潜んでいた。
重厚な鉄扉を開けると、このふわっと柔らかい印象の空間が現れる。室内は今や王道とも言えるセミスケルトン仕様。コンクリート現しの天井に、床は明るいモルタル仕上げ。天井高は3.1Mほどなかなか高く、2方向の連続窓からは光も射し込んで、空間全体を柔らかな光で満たしてくれている。この大きなスペースと、入口の脇には個室も付いており、水回りは共有部にあるため室内をフルに使えるなど、機能的な作りも好印象だ。無駄なものはない、シンプルで清潔感もあるリノベ空間。絶妙にツボを押さえていて、「こう言う事なんだよね。」そんな声が漏れてしまいそうなぐらい、妙に腑に落ちる空間だった。
>>HOW TO USE
この空間だけでも十分満足感は高いが、それに加えて坪単価1.4万(税別)とコスパも良好。条件面とのバランスもいいなんて、なかなかニクい物件ではないだろうか。このまま空間に呼吸を合わせて、そっと家具を並べるだけでもそれはそれで様になる。さらに、ある種ニュートラルを極めているこの空間をベースとして、お好みの仕様に作り込んでも楽しいだろう。いずれにせよ、この空間がベースならかっこよくなることはほぼ間違いない。池尻的なオーソドックスな見た目と、中目黒っぽい感度の高い空間がミックスしているようなこの物件。それによって生まれた面白いギャップで魅了し、他とは一味違う斜め上を突き上がっていくような使い方ができれば、この物件に似合う個性的な時間を過ごせるだろう。立地、建物、空間、それぞれの華に物足りなさを感じたとしても、こういう絶妙なバランスを兼ね揃えた物件が一番楽しさを感じるのは、自分だけじゃないはずだ。
EDITOR’S EYE
実は数年前まで、至って普通のオフィス仕様だったこの空間。それを以前の入居者がデザイン感度高くリノベしていたが、現在の姿は、その当時の装飾を剥ぎ取ってニュートラルに戻した状態だ。当時の空間もカッコよく彩られていたので、その姿を知る身からしたら少し残念な思いもあるが、ぜひこの空間をベースに、新たな感度の高い空間を彩ってみてほしい。