原宿オフィス|竹下通り沿いの1棟物件
EDIT
>>LOCATION
原宿と言えば、それぞれの時代に熱狂的なカルチャーを発信し、若い世代を中心に絶えず活気を見せている“竹下通り”を思い浮かべる人も多いだろう。コロナによって一時期は落ち着いてしまったこの通りも、最近では人も戻り、新しいカルチャーが出てきそうな予感がしている。今回ご紹介する物件は、明治通りにぶつかる竹下通りの終着点手前で、通り沿いには珍しくシンプルながらも堂々と立っていた。
>>SPACE
2018年、リニューアルによってきれいで大人らしく生まれ変わったこの物件は、竹下通りの中ではある意味異端児のような存在にも思える。B2F-3F+屋上の5フロアとなる室内も、外観同様に内装も綺麗に仕上がっていて、この立地にこんな空間があるなんて、、、と良い意味で終始違和感を感じることだろう。
顔となる1Fと2Fは視認性はもちろんのこと、外からの陽もしっかり入るので、すっきりと気持ちがいい。2Fには、通りに向けたショーウインドウもあるから、存分にアピールもできる。地下の2フロアは現状全体的に荒く、怪しさあふれるが、空間の素地がいいので面白い使い方ができそうな期待値は高め。3Fと屋上はいい感じに竹下通りとの繋がりも薄くなり、さらには外からはわからないが東郷神社の緑も望むことができるから、リラックスした使い方も可能だ。建物の前には多くの人。一歩入れば5フロア全部をつかって狙った世界観を打ち出せるには十分な空間。妙に整った現状の空間も魅力的だが、ここでは思い切った作り込みを狙ってほしいと思った。
>>HOW TO USE
1970年ごろから竹の子族やタレントショップ、ゴシック&ロリータ系、Kawaii文化など、いくつもの時代を気づいてきた竹下通りも、世界情勢の影響もあって、ここ数年少々落ち着いてきてしまった印象があった。とはいえ世界への発信力や、若者世代の中心としての底力は失っていない。であれば、活気も戻ってきたこのタイミングで、新しい時代を築く勝負に出てみても面白いのではないか。
この建物は竹下通りにしっかりと間口も取れていて、5フロア。ショップだけではなく、全部のフロアをくまなく活用し、建物全体での総力戦を仕掛けることができる。ポジションは明治通りと交わる近くと、これもまた新しい挑戦をするにはベストなポジション。竹下通りのど真ん中だと、竹下通りの荒波に飲み込まれてしまいそうにもなるが、幸いにも、竹下通りの終わりに立っていて、明治通りからの人の流れも作りやすさもいい塩梅。コロナも落ち着き、人も戻り始めたこのタイミングで、1棟物件が出てきたのは、はたして偶然なのだろうか。いくつもの時代を作ってきた原宿竹下通り。新しい時代を切り開く挑戦というという言葉が似合う物件だと感じた。
EDITOR’S EYE
竹下通りを抜けるとオフィスビルや、表参道といった大人の雰囲気も徐々に強まってくるだろう。そんな通りの終わりにある物件として、若い世代と大人の間を取り持つような役割もあると感じた。