赤坂オフィス|ホテル地下に広がる居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
TBSや赤坂サカスなどエンタメ要素が強い赤坂。とはいえ神社や公園もあるし、タワマンやレトロな住宅など、生活感も同時持ち合わせている。さらには飲食店も多くあるため、クリーンとカオスの二面性を持った、散歩だけでも十分楽しめるエリアだ。今回ご紹介するのは、赤坂駅の7番出口を出てすぐ目の前。ビジネスホテルの地下にこの空間を見つけた。
>>SPACE
地下への入り口はというと、ホテルのエントランス横から入る少々特殊なアプローチ。大きめの品のあるスライドドアを開けると地下空間へと繋がる螺旋階段が現れる。気持ち程度の照明に装飾が施された螺旋階段は、まるで高級バーかのようなムードが溢れていて、一体どんな空間が広がっているのかと限りなく期待感を高めてくれた。
ただ、現状は元キッチンスタジオの居抜きで、全体的にテコ入れの必要性があるためか、ハードルはまあまあ高い印象。とはいえ、空間のベースはなかなかのもの。ドライエリアから入る柔らかな光は印象よく、天井を落とせば天高も上がって色々な可能性が広がるだろう。それに加え、利用用途の自由度も高いので、アプローチから受ける期待感を更に上振れさせる様な使い方へも十分仕上げられると感じた。
>>HOW TO USE
働いていればどうしても本日中にやり切りたい仕事や、調子が良くて流れを切りたくない、なんて思いをしたことがある人も多いはず。この物件は、そんな時にこそ力を発揮するだろう。終電ギリギリまで働いても駅は目の前だし、万が一の時にも上階がホテルいう安心感。決して夜中まで働くことが良い事とは思っていないが、勝負せざる得ない時は誰にでもあるはず。そんな時、振り切った働き方ができるかできないか。「安心」が身近にある事でソワソワする事なく生み出されるパフォーマンスもあるはずだ。
ずっと頭の隅にあったイメージは、RPGでよくある“宿屋”。常に戦場のからすぐのところに宿があったら、思い切った挑戦もしやすいし、レベルアップも早いのでは?と妄想も広がった。
そんな妄想の中で戦場と設定するのは、もちろんこの空間。既に安心感を持ち合わせているこの戦場を後はパフォーマンスを出し切れる状況にカスタムできるか。当然そのポテンシャルは十分に持っていると感じているので、その点も安心していただきたい。
EDITOR’S EYE
宿屋は定価で1泊8,000円。当日でもネット経由予約だとディスカウントが効くという。ルーラ(タクシー)で自宅に帰るのももちろん有効だが、行きと帰りの移動時間を加味すると割と納得できる範囲に収まる気がしている。