千駄ヶ谷オフィス|天窓までの吹抜けスケルトントリプレット
EDIT
>>LOCATION
場所は千駄ヶ谷小学校付近。アパレルショップやギャラリーなども多く、原宿エリアとは少々異なる玄人っぽさも垣間見えるエリア。一本裏路地へ入ったところにも、デザイン系の企業やアパレル業などの企業も多く、道ゆく人々も自分を貫いていて拘りのあるどこか良い雰囲気を纏っている。そんなエリアを象徴するロンハーマンから千駄ヶ谷駅方面へと折れる。1Fに個性的な家具や雑貨を販売するショップが入居する、独特の形の建物を見つけた。
>>SPACE
募集は3F-5Fのトリプレット区画。元々はオーナー住居仕様の空間だったが、前入居者がサロンとして利用していたこともあり、今回スケルトンへとリセットして募集を開始。建物裏手から階段を上り、裏口のような玄関を入ると、そこには意外な空間が現れた。
室内は、設備も何もかも取っ払っただけでなく、そこにあるはずの天井までもが一部無くなり、3F部分から5Fの天窓までの吹抜けとなっていた。そんな状態に驚きつつも、天窓からの光が各フロアへと差し込み、明るい空間になったことはラッキーな状況とも言えるだろう。そして、室内にはその他にも、サンルームの様なスペースあり、ステンドグラスあり、船の舵あり、さらには気持ちの良い屋上まである。スケルトンに解体して内装も設備も何もかもなくなってしまったが、色々なキャラクターはしっかり残され、不思議な魅力ある空間になっていた。
>>HOW TO USE
突如として現れた天窓から各フロアを繋ぐ大きな吹抜け。そんな吹抜けのおかげで、意外にも各フロアに光が行き渡り、明るさをもたらしてくれた。住居仕様だった前回の内装を見ていたため、まさに青天の霹靂ともいえる状態だが、他に類を見ない面白い空間へと変わってくれたことも事実。それならば、天窓から注ぐ光を活かした使い方を考えてみてはいかがだろうか。スペース的なもったいなさはあるが、吹抜け部分を活かして背の高い植物を育て、植物とともに会社もグングン成長していけたら面白い。
スケルトンになったことで、思いがけず現れたこの特殊な吹抜け空間。工事が大変だと捉えるか、天からの贈り物と捉えるか。この唯一無二の空間をさらに昇華させてくれる、そんな入居者を待っている。
EDITOR’S EYE
入り口までの道を塞いでしまうことにはなるが、通路部分は駐車スペースとしても利用可能。しかも無料と太っ腹な状況。サイズは限定されてしまうので、現地にて確認して頂きたい。