神宮前ビル|居抜きフロアありルーバル付1棟ビル
EDIT
>>LOCATION
場所は神宮前二丁目、通称「神二」エリア。駅からの距離もあり、どこか玄人好みとも言えるこのエリアではあるが、個人的にはかなりポイントが高い。行列の絶えないカレーの名店ヨゴロウや夜な夜な音楽好きが集うBar Bonoboなどを筆頭に、個性派店舗が多くこのエリアに出店している。そんなついつい寄り道してしまいそうになる「神二」エリアのメイン通り、その突き当たりを国立競技場方面へと折れたところにこの建物はある。通り沿いにあるローカルな雰囲気の飲食店などの隙間を縫うように立つ、まだ比較的新しいコンクリートの建物が顔をのぞかせていた。
>>SPACE
道路面に出ている細長い顔の築浅の建物で、現在5フロアの1棟一括募集となる。
1Fから3Fまではスケルトンベースの空間。入口の細長い印象からは意外にも、建物奥側に向かってL字に広がっていて、南側の採光も確保されたかなり明るい印象だ。フロアが上がっていくほど、段々とその明るさは増していくだけでなく、3Fより上のフロアにはそれぞれ大きさの異なるバルコニーも備わっていて、気持ち良さはどんどん高まる。4Fと5Fについては、前入居者の内装や設備が残されたなかなか個性的な仕様。4Fは印象深いピンクの戸棚と、飲食店でもできてしまいそうな程しっかりとしたキッチン設備がカウンターの中に設置されている。そして、螺旋階段でつながる5Fは、スッキリとした空間の中で一際目を惹く電車のドアがあったり、さりげなく主張の強いポイントが施された空間になっていた。
まだ余地のあるスケルトンの1-3Fと、前入居者の色は残されているが、残すか撤去するかの引渡し状態の相談も可能なので、使い勝手のイメージが広がる4-5F。各フロアに明るさや気持ち良さがベースとして備わっているからこそ、ここから作り込んだ時にも今よりもさらに良くなることが容易に想像できる空間だった
>>HOW TO USE
この建物を上から下までぐるっと見て回った時、それぞれのフロアの良さは感じながらも、この物件は、やっぱり1棟丸ごと使いこなすことで一番魅力が高まると感じた。
このエリアのローカルな目線を楽しみつつ、ショールームや店舗も可能な低層フロア、そして、上に上がれば、周りの建物が徐々に目線からなくなり、国立競技場なども見える特別感のある抜けた空が広がる。この建物の魅力を際立たせている気持ちの良い眺望のルーフテラスや実は新品未使用のキッチン設備などが備わった4-5Fの存在も大きい。しかし、もし分割募集で路面に近いフロアに、このエリアや建物の雰囲気と異なる入居者が入居してしまうと、それはそれでこの建物も街並みも魅力は半減してしまうだろう。そう考えると、やはり1棟で意のままにこの建物を使い切るくらいの心構えを持って利用してもらうことが、街にとっても、この建物にとっても本質的な魅力を充分に引き出すことができる気がした。
竣工以来、分割で募集され、いろいろな時期が重なったこともあって、少々廻り道をした感じはあるが、再び1棟での募集となったのも何かの縁ではあるだろう。巡ってきたこのタイミングを逃さず、魅力溢れる1棟自社ビルとして神二エリアに仲間入りしてみるのは如何だろう。
EDITOR’S EYE
4-5Fについては、現状設備も一通り揃っている状態。貸主としては、スケルトンへの原状回復も部分的に居抜きも相談可能とのことで、実際に現地をご覧頂き、引渡し状態をご検討頂くのが良いだろう。