渋谷オフィス・店舗 | 神南1棟貸しビル
EDIT
>>LOCATION
渋谷区神南エリア。渋谷駅前からJR線に沿って代々木体育館までを含むエリアで、駅前の賑やかさとは対照的に、ファイヤー通りあたりまで来るとだいぶ落ち着いた環境へと切り替わる。このあたりは原宿駅とのちょうど中間に位置し、少し奥まっている感を好むこだわりをもったショップも点在し、ファンも多いエリアだ。この建物は、そんなファイヤー通りの由来となった渋谷消防署からもすぐの立地。1本路地を入った奥まった場所ではあるが、すぐそこに代々木公園にも足が伸ばせる絶妙なポジションに位置し、うまく隠れ潜んでいた。
>>SPACE
路地沿いから望めるのはガレージと、建物の頭の一部だけ。期待感を胸にガレージ脇の階段を上がっていくと、ようやくその可愛らしい全貌を現してくれた。
建物は、いい感じにヨレヨレな古ビルという感じ。周囲の背の高い建物に囲われ、さらに野生みあふれる木々にも包まれていて、なんとも言えない怪しさも備えた魅力的な佇まいをしている。これまで20年ほど人気の美容室として使われていた建物で、現在は1F-3Fまでのフルスケルトン。それも綺麗なスケルトンではなく、床壁天井の造作をかなり荒々しく剥ぎ取ったような、かなり思い切ったスケルトン状態だ。なんなら一部室内の地面の土が露わにもなっているような、まるで山の中に取り残された廃墟感すら感じてしまう雰囲気だが、それがまたこの空間の魅力。僅かに感じる美容室の名残りの入口の回転扉や、中央の丸いステンドグラス、外の多種多様な野生みある緑たち。さらに荒々しくも1枚1枚の壁・床の表情がとても個性的で面白い表情をしていてる。フロア・場所によって日の入りが甘く薄暗さもあるが、それがより怪しく色っぽい表情を引き立てていた。この建物を何系と表現するのも難しい、むしろどこにも属さないような、エスニックさのある空間だ。とにかくここでは説明しきれないほど、色っぽすぎる建物だった。
>>HOW TO USE
こんなボロボロの状態だが、出来ればあまり手を加えすぎないままの方がカッコいい気がしている。もちろん、使用する上で最低限の設備や補修は必要だが、全体的に綺麗に整えるのではなく、この多彩な壁や床の表情をこのまま個性として残し、このまま未完の空間のように荒々しく使う。極論、今の室内に家具を並べてそのまま使うぐらいのイメージ。むしろそのぐらいの振り切り方をした方が、この空間のワイルドさや怪しげな雰囲気をうまく味方につけられて、さらなる魅力を引き出せるはずだ。
利用方法も、事務所、店舗、飲食なども相談可能というフレキシブルさも◎。それであれば、例えばフロア毎にスタジオやギャラリー、オフィスなど、複合的に絡ませても面白いだろう。また、建物の庭も広く、ここもデッキ作ったり、撮影できたりと、なにかと使えそうなイメージだ。
とにかく空間は魅力的で色気抜群。足を踏み入れれば様々な可能性のイメージがが広がっていくこの物件。もう正直面白くて仕方ない。このハンパなく魅力ある建物がそこにあるのに、目をそらす理由はあるだろうか。
EDITOR’S EYE
ついつい建物の魅力に興奮して紹介してしまっているが、室内はフルスケルトンなので、初期の投資はなかなかインパクト強めではある。ただこの神南エリアで、この1棟で、この空間。なんか出会ってしまった感もある、ときめく物件すぎて、後先考えずに飛び込んでしまいそうな衝動に駆られている。。。